「パワハラ」シリーズや「働く人のストレス」シリーズで、仕事とストレスとの関係について取り上げてきましたが、仕事にストレスを感じるのはその人のもつ性格によるという一因があるようです。今回は、「パワハラ」シリーズでご登場いただいているJEXS組織戦略研究所の永井隆雄さんに、組織の仕事に向くタイプ、向かないタイプについてお話を伺いました。

---自分は、「会社」という組織で働くこと自体が合わないんじゃないか、と思っている人って結構多いと思うのですが。

人間がどのように外の世界と接することを好むかということに関して、"判断的態度"と"知覚的態度"に分けられるといわれています。

"判断的な態度"を指向する人は、自分の周囲にある物事をまず調整したり、統制しようとし、計画や秩序に基づいて行動することを好みます。何がしかの判断を下し、ひとつのことに決着をつけてから次のことに着手するタイプですね。

また、このタイプは物事を体系立てて行ない、周囲がきちんと整理された状態で生活することのほうが楽と感じます。計画やスケジュールに沿って行動することで、いったん決めたことをやり遂げることに喜びを感じます。多くの会社では、こちらよりのタイプの人を求めています。


【判断的態度を指向する人に多く見られる行動上の特徴】


■ スケジュールに沿って行動する
■ 整理された状態を好む
■ 規律正しい
■ どちらかというと几帳面
■ まずは計画を立てる
■ 結論を出すことや決着をつけることを好む
■ 最後に慌ててやることを避ける


---"知覚的態度"の人はどうなのでしょうか?

"知覚的態度"を指向する人は、自分の周囲にある物事を「それはそれ」として捉えたまま、できるだけ制約を受けずに柔軟に行動することを好みます。

計画や決定をある種の束縛と捉え、最終的な決断は最後の最後まで待つことで、周囲の変化や様子を見ながら、臨機応変に生活することのほうが楽と感じます。その場その場の状況の変化に即して、対処しながら進めていくことに喜びを感じます。

つまり、ある枠組みのなかでコントロールされることを好まず、自由に仕事を進めていきたいと思うのがこのタイプですね。


【知覚的態度を指向する人に多く見られる行動上の特徴】


 ■ 状況に応じて行動する
 ■ 制約にとらわれない
 ■ 格式ばらない
 ■ どちらかというと柔軟
 ■ まずは状況を見る
 ■ 結論や結果に変更の余地を残しておくことを好む
 ■ 最後に一気にやる



次へ ⇒

次ページ:|1|2