“最後の買い時”などという誘い文句。都心ではちょっとしたマンションブームです。「マンション購入なんて、これまで考えてもみなかった」というシングルの中にも、購入を俄かに前向きに考え始めた、という方も多いのではないでしょうか。

マンション購入を前向きに考えていくと、「今ひとつ欲しいマンションがない」、「住宅ローン返済を含め資金計画が心配」など、様々な問題に直面します。さらに問題がこじれてくると「今、買った方が良いのかしら」と冷静に自分を見つめる時期がやってきます。後悔しないマンション購入のためには、このクールダウンの時期が重要な役割を果たします。

今、買うか。貯まるまで待つか。それぞれのメリットデメリットについて考えてみましょう。


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頭金は多いほうがお得?


skichika
マンションが欲しい!いくらあれば買えるのかしら?悩みは尽きません。
資金計画や返済プランを立てていると、自己資金の重要性に気付きます。3800万円のマンションを購入するには、3800万円ぽっきりでは足りず、購入価格に加えて、購入に係る諸費用や住宅ローンの利息を支払う必要が出てきます。

諸費用の中には、一部の税金や住宅ローンの保証料など、マンションの価格や借入額の多少に連動するものがあります。さらに、住宅ローンの利息も借入額が高額であるほど支払利息は拡大します。

下記の例では、頭金を500万円入れるか否かで、利息の総支払額が約300万円もの差となります。借入額500万円の差は、当然ながら毎月返済額の差ともなり、毎月2万円弱も異なってきます。「やっぱり頭金が貯まってから購入しよう」そのような気持ちになりますね。



頭金は貯まるのか?


頭金を貯めるプランを考えてみましょう。500万円を3年で貯めるには、毎月約13.6万円の積立が必要です(2.0%、1年複利の場合)。ボーナス毎に積み立てるプランでは、毎回のボーナスから約82万円を積み立てねばなりません。いかがでしょうか。かなりタイトな貯蓄プランとなりますね。

「果報は寝て待て」は通用しない!?


強い意志があれば、ある程度の頭金は貯まるでしょう。果たして、マンション購入そのものを待っていて良いことはあるのでしょうか。購入を先延ばしすることで困ることはないのでしょうか。気になる事がいくつかあります。そう、金利の動向、購入価格の上昇、物件数の減少です。

今年の7月に日銀のゼロ金利政策が解除され、10月には民間金融機関の住宅ローンの変動金利が6年ぶりに引上げられました(2.375%⇒2.625%)。一方の長期固定金利タイプは、8月から9月にかけて金利が低下。それぞれが微妙な動きとなっていて目が離せません。

購入価格は、というと、9月下旬に発表された基準地価は、マンション立地である都心の便利な場所ほど地価は上昇。さらに建築コストの上昇で、マンションの販売価格に影響を与える事は必至です。好条件のマンション用地は少なくなる一方であることを考えると、欲しいエリアで探すのは至難の業となるかもしれません。

さて、次ページでは、待つか買うかのメリットデメリットをまとめてみましょう。