取引先の経営悪化や倒産によって、代金の未払いや貸倒れが増えています。そんな不測の事態に遭わないために、普段から取引先管理をルール化して実践しておきましょう。

取引先の経営悪化・倒産が身近な問題に

取引先の経営悪化・倒産が身近な問題に
世界金融危機が勃発した当初は、日本経済への影響は限定的と言われていました。しかし、金融不況の影響は、欧米よりも深刻のようです。
昨年秋、アメリカ発で起こった世界的な金融危機から早くも1年がたちます。しかし、その影響が、確実に身近な企業まで及んでいることを肌で感じています。派遣切りの次は正社員のリストラ。それでも経営改善できない企業は、厳しい状況に至っています。失業率も、隠れ失業者を含めると、実質9%台になるようです。これは、過去に経験のない数字です。

しかし、フリーランスは、一社と雇用契約を結んで仕事をしているわけではありません。個人の裁量で、自由に複数の企業と取引することが可能な仕事スタイルです。ですから、このような環境下では、取引先を見極めて仕事をしていく必要があります。さらに、現在スタンスを置く業界の今後の動向、業種に対するニーズについても考えておかなければなりません。コラム記事「不況を生き抜くには、『先読み力』が不可欠」にも書きましたが、先を予測して、今何をしておかなければならないか、真剣に考えておかなければなりません。後手に回ると、倒産企業と同じリスクを背負うことになるからです。そこで、ルーティンワークにしておきたい取引先管理、売上管理について取り上げたいと思います。


取引先管理、売上管理は大丈夫ですか?

取引先管理、売上管理は大丈夫ですか?
取引先の経営状況について、日頃から注意を払っていますか?
取引先管理のスキルチェックを10項目用意しました。ぜひ、セルフチェックしてみてください。

■新規取引先について
1.企業情報を収集して信用度を確認していますか?
2.会社訪問を行い、担当者と会っていますか?
3.取引条件や支払いサイトを確認していますか?
4.取引のリスクを評価して、取引の可否を判断していますか?
5.契約書などの文書を取り交わしていますか?

■継続取引先(得意先)について
6.取引先別に売掛金を管理し、入金チェックをしていますか?
7.支払いが遅れた場合、取引先へ催促をしていますか?
8.取引先の経営状況について、日頃から注意を払っていますか?
9.取引先に関連する業界情報を収集していますか?
10.取引先の経営が悪化した場合、継続取引の可否を判断していますか?

個人で仕事をしてうえで、リスクは付き物です。しかし、そのリスクは全て自分で負わなければなりません。不測の事態を招かないためには、それらを回避するための努力が必要です。特に新規取引では、慎重な判断が必要になります。

また、売上のメインとなる得意先が、経営悪化によって仕事量が激減したり、倒産ということになれば、大打撃を受けるのは必至です。また、これまでいくら優良な企業であっても、急速に業績が悪化することもあります。注意を怠り、その変化に気づかずにいると、大きな損害をこうむることにもなります。取引先の信用管理は、事業主の仕事として、怠らないように心掛けていただきたいと思います。