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夏バテで集中力・気力がダウンした時の対処法

「体がダルい、すぐに疲れる」「集中力が低下」という症状が出ていたら、それは、夏バテのサインです。夏バテの原因に合わせた対処法で、早めにケアをしましょう! 体に良いことは、1つでも多く毎日の習慣にして、夏を元気に乗り切りましょう。

執筆者:塚田 祐子

夏バテで集中力・気力がダウン……対処法

夏バテで集中力・気力がダウン

夏バテのサインを見逃さず、早めにケアをしましょう!

暑さや湿気がつらい夏の時期、こんな症状は出ていませんか?

・朝から体がダルくて、やる気がイマイチ
・パソコンへ向かっても、すぐ疲れる
・集中力が低下、仕事がはかどらない

これは、夏バテしているサインです。

夏は、身体が上昇した体温を下げようとするために冷たい飲み物を欲します。特に、大量に汗をかいた後は、のどが乾いて炭酸飲料やビールを一気飲みしてしまうことも。飲んだ一瞬は気分爽やかなのですが、冷たい飲み物は身体に吸収されにくい上、胃腸を冷やして消化吸収機能を低下させてしまいます。するとだんだん食欲がなくなり、食事もあっさりしたものになりがちです。

仕事に向かっても頭がぼーっとして、集中力や持続力がダウンしてしまうのは、暑さから一時的に体の機能が低下したり栄養不足の状態になっているためです。また、水分をうまく補給できないと、体内の水分が不足して、脳の血流も悪くなります。すると、ますます脳の働きが低下してしまいます。加えて、熱帯夜で十分に睡眠がとれないことが、追い討ちをかけます。
 

夏バテの原因によって対処法が違う

夏の体調不良は「夏バテ」とひとくくりにされがちですが、その原因には、暑さによるいわゆる「夏バテ」とクーラーが原因となる「冷房病」とがあります。

不調を引き起こす原因によって、その対処法が違ってきますので、「どうも調子が悪い」と思い当たる方は、その原因をチェックして、早めにケアを! 元気に過ごすためには、健康管理が第一。こまめなメンテナンスが大切です。

■暑さによる夏バテの原因
・冷たいジュースや炭酸飲料、ビールをよく飲む
・食欲がないので、食事は簡単なもので済ませる
・甘い物が好き
・夜が暑くて睡眠不足
・生活は不規則

■対処法
・冷たい飲み物は厳禁!
夏バテ気味の体には、冷たい飲み物は厳禁です。ますます胃腸の働きを悪くさせます。できるだけ、温かい飲み物を少しずつ摂るようにしましょう。大量に汗をかいた後は、水分と一緒に塩分を摂ることも忘れずに。

・夏野菜、果物から水分&ミネラルを補給!
水分補給には、新鮮な夏野菜や果物もあります。夏野菜の中で、夏バテに有効なビタミンやミネラルが豊富に含まれているのがスイカです。血管を拡張して血流をよくする作用があると言われ、最近注目のシトルリンが含まれています。

・疲労回復にはビタミンB!
夏場は、ビタミンB1が他の季節より2~3倍消費されて不足がちになります。不足すると、体内に摂取された栄養をエネルギーに変えることができません。ビタミンB1を豊富に含む食品には、豚肉、うなぎ、大豆、玄米、ほうれん草、ごまなどがあります。アリシン(ニンニク、ニラ、ネギ、玉ネギなど)を含む食品と一緒に食べるとビタミンB1の吸収が良くなります。クエン酸(レモン、グレープフルーツ、梅干など)には、疲労の原因となる乳酸を排出する機能があります。栄養素は食事から摂るのが理想的ですが、十分に摂れない場合は、サプリメントの利用も効果的です。
 

ほおっておくと怖い「冷房病」

外はどんなに暑くても、室内はクーラーで快適空間!しかし、クーラーの使い方には注意が必要です。

外はどんなに暑くても、室内はクーラーで快適空間!しかし、クーラーの使い方には注意が必要です。

クーラーが効いた涼しい部屋にいると、暑さで体力を消耗することはありません。しかし、暑い外気との温度差が大きいと、体が暑さにすばやく対応できなくなり、自律神経のバランスを崩してしまいます。すると身体がダルくなったり、朝起きられない、食欲不振、気力の低下などを引き起こします。冷房で体を長時間冷やすと、免疫力が低下するため、さらに体の不調をまねくことがあります。冷えが深刻な病気の原因につながってしまうこともありますので、クーラーの使い方には十分注意が必要です。

■冷房病の原因
・クーラーの効いた部屋にいることが多い
・夜もクーラーをかけて寝ている
・入浴はシャワーですませることが多い
・汗をかくような運動はしていない

■対処法
・外気と室内の温度差は5度以内に
極力、冷房にたよりすぎない工夫をしましょう。特に睡眠中は体温が下がりますので、就寝中の設定温度は27~28度にして、使用時間はできるだけ短く。外出先などの冷房が強い環境では、衣服で調節して激しい温度差を避けるようにしましょう。

・冷えた体を温める
冷え切った体を温め、自律神経を整えるには入浴が効果的です。湯上りに足をマッサージするとリンパの流れも良くなり、むくみも解消してスッキリします。また、冷房が原因での夏バテには、身体を冷やす食品(夏野菜など)ではなく、体を温める食材(肉、大豆、根菜類、しょうが・トウガラシなどの香辛科など)を摂るようにします。

・汗をかいて自律神経を正常に
冷房で、自律神経失調状態(体温の調節機能の乱れ)になっている体を正常に戻すには、軽い運動をして汗をかくことが効果的です。体の筋肉を動かすことで、血液の循環が良くなります。軽く汗をかく程度の運動を続けると筋肉量も増えて、疲れにくい体をつくることができます。

体調不良の原因が、暑さによるものなのか、冷房の冷えによるものなのか、その原因を見極め、それに合った対処法で、夏バテを解消しましょう! 健康管理は、日頃のちょっとした注意の積み重ねです。そして、体に良いことは、1つでも多く毎日の習慣にして、今年の夏を元気に乗り切りましょう。

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