価格交渉には若干の反省点が残るものの、希望に叶うマンションと巡り合ったM美さん、もっかの心配は売買契約です。しかも、売買契約が重要事項説明と同日に行われると聞き、それまでに疑問解消しなければと焦る一方です。

もう一度、現地へ行っておこうと、内覧希望の旨を担当者に伝えました。仲介会社の担当者はとても頼りになる女性で、価格交渉の際は「私はM美さん側の人間ですから、しっかりと売主の仲介会社と交渉します」と励まし、M美さんが結論を延ばしたいと伝えると、「売主は購入意思の明確な買主候補を優先したいのだから引っ張るのは良くない」とアドバイスをくれるなど、とても親身になってくれています。

今回は、「納得の中古マンション購入には仲介会社の担当者選びが重要である」というM美さんの実体験についてご紹介します。

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第一印象は“売りつけられそう!?”


skichika
あれもこれもとマンション購入の希望を満たすには信頼できる担当者がポイントに
美さんの担当者に対する第一印象はあまりよくなかったそうです。「営業マンっぽくて売り手のペースで進められそう」と警戒したそうですが、途中から営業成績重視だけではない人だなぁ、と感じるようになったと言います。

「現地見学の途中で、以前にそのマンションをご紹介したというお客様とばったりでくわし、マンションにも担当者にも大変満足している雰囲気がその方との会話から伝わってきて、私も嬉しくなりました。他者の評価を知ったことでとても安心したのを覚えています」と素敵なエピソードをお話しくださいました。何もかも一人で進めているM美さんには、唯一の相談相手。仲介会社の担当者を信頼できなければ、紹介案件にも不信感を持ってしまいます。

M美さんは、もともと知人にその不動産会社を紹介してもらったのですが、知人に紹介してもらって本当によかったと心から感謝している様子です。何でも近々、同エリアでマンションを探している知人にその担当者を紹介する予定だそう。M美さんの実績があれば、その知人も安心して住まい探しを依頼できるでしょう。

契約前の内覧はお勧め


M美さんは、決める前も決めた後も何度も現地見学と内覧を繰り返しましたが、何度目かの内覧の際、いくつか気になる箇所が見つかりました。一つ目は、玄関に電話線らしきものがあること。二つ目は、玄関にインターホンがないこと。そして三つ目は、バルコニーの網戸が破れていたことです。

玄関で電話を使うことはおそらくなく、そこから室内に電話器のコードを引っ張るのは不便。玄関のインターホンがないのはいかがなものか。室内の内装が素晴らしいのに網戸が破れているのは非常に残念。とどうにかならないかしらと担当者に相談したところ、早速売主と交渉。売主負担で対応してもらえることとなりました。

しつこいくらいに内覧する。契約前のリアルなタイミングで内覧し、気になることや要望があれば相手に具体的に正確に伝える。これらは非常に重要です。ただ、M美さんが何度も内覧できたのは、入居者がいなかったことが幸いしています。入居者がいる場合はそうは行きません。入居者との調整が必要ですから充分留意ください。

さて、こちらの要望を売主負担で対応してくれると聞き、ほっとしたM美さんでしたが、このことに関してさらに2度も「へぇー」という感激が待っていました。ますは、売買契約のときです。次ページをご覧下さい。