Web業界は、1995年のインターネット黎明期に産声をあげて、その後、企業のホームページが徐々に立ち上がるにつれ、ドッグイヤー、マウスイヤーと呼ばれて成長期へ移行。現在に至っては、早くも、成熟期に差し掛かったとも言われます。

環境変化の激しい、業界の最新動向と共に、制作現場で今最も不足している職種「Webプロデューサー」を取材しました。

マーケティングツールとしてのWeb

“IT”が新世紀の扉を開く魔法の鍵のようにもてはやされ、イッキにネットバブル崩壊へ向かった時期は、既に過去の出来事となりました。先行投資として、取りあえずサイトを立ち上げた企業も落ち着きを取り戻し、Webを冷静 に評価するようになっています。

こうした経緯と、景気低迷が続く中、各企業ともWebサイトの制作、運営コストを厳しく見直しているため、Web予算は、前年比30%縮小という業界予測もあります。企業は、費用対効果を求めると共に、効果的な戦略活用を模索しています。

そこで、企業が立ち返る原点が、“何のためにWebサイトを構築するのか?”という「本来の目的」です。“取りあえず立ち上げ”の時代には、デザイン先行、技術先行で作ったWebサイトが(そのことで優位性を持ち)評価の対象となることもありました。

しかし、今や、クラアントが求める評価基準は、経営戦略・事業戦略に対して、しっかりと結果を出せるサイト、つまり収益を上げられるサイトかどうかとなっています。

Web制作業界で不足する人材は?

こうしたクライアントの要望の高度化に対して、Web制作の現場では、次のようなスキルを持った人材、職種が、急速に不足しています。

●Web制作現場に不足していると思うものは?
1位:戦略的な思考
2位:情報の共有(コミュニケーション)
3位:高い技術力、専門知識

●現在IT業界で特に不足している人材は?
1位:プロデューサー
2位:ディレクター
3位:ビジネスコンサルタント
※データ出典:デジタルハリウッド/第2回産業界動向調査より

Webを作るクリエイティブ系の人材が差別化要素を求められる一方で、クライアントの業務内容を理解し、戦略的なWebビジネスを構築できる人材として、「プロデューサー」が非常に不足しているとのことです。

これからのWeb制作プロジェクトを成功させるには、「ビジネス」を構築する部分が特に重要です。企業のビジネスフィールドと制作現場の橋渡し役として、「プロデューサー」の役割は非常に大きくなってきています。

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