ITコーディネータって何?

ITコーディネータとは、中小企業の経営者の立場に立って経営とITの橋渡しを行い、経営に役立つIT投資を推進・支援するプロフェッショナルです。

資格はITコーディネータ協会が認定する資格認定制度になっています。

と言いましても、なかなかピーンとこないと思いますので、ある会社の事例で紹介いたします。



経営者「ざっと説明させていただいたように、現在、顧客と帳票でやっているこの一連の流れをインターネットのホームページで置き換えたいのだが」

ITベンダー「分りました。すでに社内LANは構築されていますので、サーバー等の導入は不要ですね。ただ、データーベースを使う必要がありますので、SQLサーバーの導入が必要となります。」

経営者「SQ...何だって?」

ITベンダー「SQLサーバーです。それから開発ですが、通常のHTMLでやるわけにはいかないのでASPでの開発になります。」

経営者「A...何だって?」

ITベンダー「ASPと言いましてActive Server Pagesの略です。あと顧客との情報のやり取りにSSLが必要になると思いますが128bitでよろしいですか?」

経営者「???」




少し極端ですが、これに近い話はIT導入現場では日常茶飯事に起きています。ではITコーディネータが間に入ったらどうなるでしょうか。



ITコーディネータが入った場合


経営者「ざっと説明させていただいたように、現在、顧客と帳票でやっているこの一連の流れをインターネットのホームページで置き換えたいのだが」

ITベンダー「分りました。すでに社内LANは構築されていますので、サーバー等の導入は不要ですね。ただ、データーベースを使う必要がありますので、SQLサーバーの導入が必要となります。」

ITコーディネータ「おっしゃったように確かに必要になりますね。」

「社長さん、新しい仕組みを実現するには顧客の情報を貯めたり、検索するためにデータベースソフトが必要になります。御社のシステムには現在このソフトは入っていませんので新たな投資が必要です。」

「データベースソフトには色々ありますが社長さんの所の場合、Windows系でシステムを統一されていますのでSQLサーバーを導入するのが無難でしょう。御社の規模では実売価格で20万円弱ほどです。」

経営者「導入しなければ動かないのなら導入しよう。」

ITベンダー「それから開発ですが、通常のHTMLでやるわけにはいかないのでASPでの開発になります。」

ITコーディネータ「ASPの開発でけっこうですが、当社では今までシステム開発の経験がなく、仕様をきっちり出せる力が担当者にありません。2回ほど要所、要所でチェックして仕様を確定していくプロトタイピング開発でやっていただきたいのですが。」

ITベンダー「分りました。では、プロトタイピング開発を元にスケジュールを作成させていただきます。」

ITコーディネータ「社長さん、システム開発では、例えばどういう具合に画面が変わればよいのか等、仕様を確定していく必要があります。机上でやることも多いのですが、皆さん、経験がなく、難しいと思います。そこで、まずはデモ的なものを作っていただいて担当者にチェックしていただく形を取りたいと思います。」

経営者「そら、実際のものを見ながらの方がありがたいなあ。」

ITコーディネータ「一つお願いがありまして、担当となる人には、ちゃんと仕様を確定する権限を与えてください。修正のタイミングは2回ですので最初で大体の修正依頼箇所を洗い出し、2回目は細かな修正という手順です。社長さんも担当者にまかせたからには後から、ここを変えろとは言わないように、よろしいですか。」

経営者「責任重大だな。そうだな、第1回目の時には私もなるべく出るようにして、後からとやかく言わないように気をつけることにしよう。」

ITベンダー「それから顧客との情報のやり取りにSSLが必要になると思いますが128ビットでよろしいですか?」

ITコーディネータ「社長さん、顧客のやり取りはインターネットを使いますが、大切な顧客情報をむき出しにして公道を走るようなものです。そこでセキュリテイのための仕掛けとして暗号化が必要なのですが、強い鍵と弱い鍵があります。どちらにしても必要ですし、金額的に大きな差はありません。強い鍵でよろしいですね。」

経営者「それで、けっこうです。」

ITコーディネータ「では、128ビットでお願いします。」

いかがでしたか?経営とITの橋渡しの意味が分っていただけましたか? ではどうやったらITコーディネータになれるのでしょうか?