フィリピンの要求と日本の考え

会議
日本とフィリピンの自由貿易協定での交渉で、フィリピン側から受け入れへの強い要望が出された
 この話題が具体的に議論されたのは、2004年9月初めに開催された、日本とフィリピンの自由貿易協定(FTA)交渉の場。年間、併せて2万人に迫る看護師や介護士を世界各国に送り出しているフィリピンは、ぜひ日本にも労働力=外貨の稼ぎ手を輸出したいと、前々から要望していたのです。

フィリピンの介護士養成学校には、介護技術だけでなく、日本語や日本の生活習慣、たとえばお箸の使い方を教えるところもあります。近い将来、日本に介護労働の担い手として受け入れられることを前提に着々と準備を進めているわけです。

フィリピン側としては、日本の国家資格を取得することを条件に、フィリピン人を受け入れてほしい、という考えです。しかし、外国人の流入、特に途上国から受け入れることに慎重な日本政府は、下記のようなかなり厳しい条件を考えている様子。

●フィリピン資格の取得者の中から研修生を選抜
●日本のODAにより、1年程度かけて、日本の文化、日本語教育をフィリピンで行う
●期限付きで入国させ、働きながら日本の国家資格を取得させる
●資格取得後は、就労ビザに切り替える(資格を取得できなかった場合は帰国させる)
●受け入れ人数は、看護師100名、介護士100名の計200名まで

9月30日には、あの日本看護協会が条件付きとは言え、フィリピン人看護師受け入れを容認するなど、すでに日本としては受け入れることがほぼ確定したという状況。あとはどういう条件でフィリピンと折り合わせるかという問題になりそうです。フィリピンから受け入れれば、当然、それ以外のアジア諸国からの要求も強くなる見通しで、介護、看護業界はこれから大きく変わっていくのかも。

次は受け入れると、どういう事態になる?