農耕型キャリアアップ Bさんの場合
22歳(大学卒業):大学(外国語学部)卒業後、メーカーに就職。営業事務として働く。 ↓ 23歳:仕事にも慣れてきたので、学生時代に専攻していた英語の勉強を再開。英会話学校で学ぶうちに、学校から、初級クラスの教材作りなどを手伝ってくれないかと頼まれる。自分のレッスンの後や会社が休みの日に手伝うようになる。 ↓ 24歳:初級クラスのレッスンアシスタントをやらないかと声をかけられ、週1回のクラスを担当。教えることの面白さを知る。会社では、事務の仕事をしながら、海外からの視察者などがいたときに簡単な通訳を任されるようになる。 ↓ 26歳:結婚を機に退職。その後も、海外からの視察者がいると会社から声をかけられ、時々、通訳として働く。英会話学校の仕事は続け、初級クラス、中級クラスで週3回のレッスンを担当する。 ↓ 28歳:出産を機に、仕事から離れる。 ↓ 32歳:子どもが幼稚園に通うようになったのを機に、自宅で子ども向け英会話教室を開く。 |
Bさんは、営業事務から、営業事務兼通訳、そして結婚後はフリーの通訳に、また、英会話学校では、生徒という立場からレッスンアシスタント、そして英会話教室のオープンへとステップアップ。
しかし、彼女から転機を作ったというよりも、まわりから声をかけられたことによって次のステップへ移っていっています。
まわりに恵まれたと言ってしまえばそれまでですが、彼女だったから声をかけられたとも言えるはずです。
丁寧に耕され、肥えた土地になっているBさんの畑を見て、まわりが新しい土地も耕してほしい、あるいはこの種を植えてほしいと声をかけてくる。そんなキャリアアップをしたBさんは、農耕型と言えるでしょう。
ガイド・泉が考える
「農耕型でいいキャリアアップをする人の特徴」
●好き、嫌いを問わず、今の仕事に100%の力を注ぐことができる●「~をやってみない?」との誘いに対して、素直にやってみようと思える
●向いている、向いていないは、やってみてから考える
農耕型キャリアアップのコツ
農耕型の人は、与えられた土地をよりよいものにすることで転機を呼び込みます。それだけに、「今」が大切。
やりたいことを見つけることに力を注ぐよりも、今の自分の足元をしっかり固めることに力を注ぎましょう。