■再契約について

契約社員の場合でも、契約更新時にその都度、条件を提示するといった手続きをせずに、何度か自動的に契約を更新しているように、その手続きがルーズな場合には、使用者が、労働者の同意なしに、一方的に不利益となる賃金に変更することは認められません。

あなたが、再契約に際して、会社側からきちんと説明を受け、すでに了承しているのであれば納得するほかありませんが、更新の正式な手続きを怠っているうえ、一方的に通告され、その理由も納得できないのであれば、会社側に対して通告を撤回するよう求めることが可能です。


Q:契約社員として10年、一度も再契約手続きがない

現在の会社に契約社員として勤務し始めて10年になります。この間、契約の更新に際し、一度も再契約を交わしたことがありません。査定により昇給はありますが、契約条件を多少見直したいとも思っています。会社へは、どのように切り出したらいいでしょうか。

A:一般の社員同等の待遇を求めることができる

契約社員、パートタイマー、アルバイトなどとして雇用期間の定めのある有期契約を結んで働いている場合、契約満了時に、契約を更新するかどうかを労使双方が確認し、引き続き雇用を継続するときは改めて契約を結ばなければなりません。このような更新手続きがなく、期間の満了ごとに就労者の意思を確認することなく更新を重ね、しかも更新手続き自体が形骸化している状況になっているのであれば、その雇用契約は、期間の定めのない雇用に転化したものと判断されることになるのです。

あなたの場合も、まさにこれまでの10年間、会社側から更新を拒絶されることなく更新を重ねてきたわけですから、あなたの身分は正社員と同等と解釈していいことになります。正社員という立場ならば、賃金が下がってしまうことにならない限り、昇給などに関して個別に交渉することがないとしても納得すべきです。しかし、正社員と同じように働いているにもかかわらずいまだに契約社員だからという理由で、不利な労働条件を適用されているとしたら問題です。

会社側に立場の確認を求め、法律的に見ても正社員同等として処遇される権利があることを主張し、賃金、労働時間、昇進・昇格などの条件その他、正社員同等の労働条件を適用するよう求めることは可能です。

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