(2003.08.19)

1ページ目 【アメリカ植民の開始】
2ページ目 【アメリカ植民地社会の自立】
3ページ目 【本国と植民地との衝突】

【アメリカ植民の開始】
南アメリカより遅れて始まったアメリカへの植民


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アメリカ大陸を発見したのは、スペイン女王の命を受けて探検を行ったコロンブスであることは、よく知られているところですね(実際には、これ以前にアメリカにわたったヨーロッパ人もいたのですが)。こうしてヨーロッパ人によるアメリカ大陸への進出がはじまりました。

最初に進出を始めたのがスペインとポルトガルでした。彼らは、人口密度が多く文明も比較的栄えていた南アメリカに、金銀財宝目当てに進出していきます。そして、アフリカから「奴隷を輸入」し、過酷かつ徹底した植民統治を行っていきました。

一方で、人口密度が少なく、不毛地が多いとされていた北アメリカへの植民は、なかなか開始されませんでした。そんな北アメリカを広大な植民地を手に入れたのはフランスで、17世紀はじめカナダに進出し、やがてアメリカ中東部のルイジアナを獲得します。

また、オランダも17世紀はじめに今のニューヨークにあたる場所にニューアムステルダムを建設しました。しかし植民地経営は小規模なものに終わり、やがて1644年にイギリス人にうばわれ、ニューヨークと改名されたのです。アムステルダムはオランダの首都名、ヨークはイングランド北部の町の名前ですね。

イギリスの最初の植民地は、やはり17世紀はじめ、今の首都ワシントンよりやや南の大西洋岸につくられました。「処女王」エリザベス一世にちなんで、「ヴァージニア」と名付けられました。しかし、その発展までには時間がかかります。イギリスが国家をあげて直接経営したわけではなく、特許状をもらった個人の経営だったからです。

イギリスからは、やがてイギリス国教会の設立によって迫害されはじめた非国教会の信徒、特にピューリタン(清教徒)たちの移民もはじまります。有名な「メイフラワー号」に乗ってやってきたピューリタンたちによる植民は、1620年、カナダに近い今のマサチューセッツ州、プリマスの上陸ではじまります。かれらが築いた植民地が、ニューイングランドの諸州です。

ほかにも、会社経営の植民地、貴族経営の植民地などが相次いで開発され、18世紀なかごろまでに、大西洋岸に13のイギリス人植民地ができていきました。