日本人がお盆休みでのんびりしていた今週ですが、その間に世界中で株が暴落し、円が凄まじい勢いで円高になっています。この動きの裏にあるのは、あのサブプライム問題なのでした。

【CONTENTS】
サブプライム問題の影響の大きさが表面化(1P目)
混乱を決定的にしたBNPパリバの解約停止(2P目)
株安と円高が同時に起こるのは円キャリートレードのため(3P目)

サブプライム問題の影響の大きさが表面化

<サブプライムローンをめぐるお金の流れ>
サブプライムローンをめぐるお金の流れ図
サブプライムローンには、世界中からお金が流れ込んでいた!そのために問題が拡大。
サブプライム問題については、こちらの記事で4月にお話しました。要は、銀行などから住宅ローンを借りられない人たちが借りるローンなのです。この問題は3月頃から浮上してきましたが、7月末になってさらに拡大していきました。

こちらの記事のタイトル通り、サブプライムという爆弾がついに爆発したわけです。ただ私の予想と違ったのは、サブプライム爆弾は予想以上に大きく、アメリカ経済だけではなく世界中をその爆風に巻き込んでいることです。アメリカ経済ではなく、世界経済全体にとっての爆弾でしたね。

サブプライムローンは単なるアメリカのローンではなく、そのお金は世界中から入り込んでいたのでした。つまり、サブプライムローンとして貸し出すお金は、世界のいろいろな国のファンドなどから集められていたのです。

ということは、サブプライムローンが返済不可能になると、サブプライムローンの会社だけではなく、そこに出資をしていた世界中の企業が損失を出すことになります。日本の野村証券も、サブプライムローンのために2007年4~6月期決算で312億円の損失を出しています。
<サブプライムローンの焦げ付きで世界に影響が出る理由>
サブプライムローンの焦げ付きで世界に影響が出る理由図
借り手がサブプライムローンを返せなくなると、そこに出資をしていた世界中の金融機関に損失が出る。


→次ページ。そしてフランスのある企業の行動のために、世界的な混乱が決定的になったのでした。