突然再禁止になったアメリカ産牛肉の輸入

アメリカ産牛肉はまだ輸入再開になっていない
家庭料理でもアメリカ産牛肉はおいしいが…
昨年12月、2年間続いていたアメリカ産牛肉の輸入禁止が、条件付きですがついに解除されることになりました。アメリカ産牛肉は牛丼の代名詞とも言える吉野家の牛丼に使われるなど、日本の牛肉市場で大きなシェアを持っていました。それが狂牛病のために輸入禁止になってから、吉野家の牛丼は姿を消すなど、牛肉・牛丼ファンには寂しい日々が続いていたのです。

ところがその喜びもつかの間、今年の1月にはまたアメリカ産牛肉は完全輸入禁止になってしまいました。一体両国の間には何が起こっていたのでしょう?

輸入禁止部位が入っていたアメリカ牛肉

1月20日に日本に到着したアメリカ産牛肉の中には、なんと日本が輸入を禁止している部位が含まれていたのです。それらの部位は全て除去してから日本に輸出することが輸入再開の条件だったのに、それがいきなり守られていませんでした。だから約束違反を理由に、日本政府はまたすぐにアメリカ産牛肉を輸入禁止にしてしまったのでした。

今回間違って含まれていたのは、特定危険部位の1つである脊柱であり、ここはBSE(牛海綿状脳症)の病原体が蓄積しやすいと言われています。だからこそ日本政府はこういった特定危険部位を除去することを条件として、輸入再開を決めていたのでした。しかし輸入を禁止していた特定危険部位が、なぜ入っていたりしていたのでしょう?それは両国の「特定危険部位」の定義が違うからなのです。

→次ページで日米間の特定危険部位の違いを見てみましょう。