たばこ1箱1000円論争が過熱!

たばこが1箱1000円に!?喫煙者はどうする?
今、たばこの値上げ論争がホットだ。

事の発端は日本財団の笹川会長が今年1月に訪れたロンドンでたばこが1箱日本円にして1000円程度で販売されていた状況を目の当たりにし、日本でも現行の1箱300円程度から1000円程度まで値上げすべきという持論を述べたことに始まります。

この発言が各方面に波紋を広げ、今では法案を検討する国会議員の間でもたばこ値上げの動きが加速しているというわけです。

このたばこ値上げは表向き『健康に害を及ぼす可能性のある喫煙の減少』や『未成年者の喫煙防止』などの大義名分で進められていますが、真の目的はたばこによる税収アップにあります。現在1箱当たりの税収は175円ですが、1箱1000円に値上げすることによって税収は875円まで増加し、消費量が変わらなければ現行の税収約2兆2千億円が5倍の11兆円にまで膨れ上がる計算になります。

ただ、さすがに1箱1000円にもなれば、喫煙を断念せざるを得ないスモーカーも続出し、消費量が極端に減少することも考えられます。ただ、厚生労働省の調査によれば値上げに伴って喫煙者が50%程度減ったとしても税収は3兆円程度の増加になることが見込まれています。また、禁煙者が予想を更に上回って80%に達したとしても現状の2兆2千億円は維持できると予測しています。

この数字を裏付けるように製薬会社であるファイザーが喫煙者9400人に対して行ったアンケートによると、500円で禁煙すると答えた人は54%、1000円で禁煙すると答えた人は79%ということですから、最悪現状の税収レベルを維持することはできるかもしれません。

一方でこの調査に異論を唱える専門家もいます。この専門家が独自に行った調査によれば喫煙者616人の内、実に97%の人がたばこが1箱1000円になったら禁煙すると回答しています。この調査に基づいて、もし97%の喫煙者が禁煙したとすれば税収は最大で1兆9千億円の減収になると予測するなど値上げによる売上の動向は専門家の中でも意見が分かれるところです。

たばこが1箱1000円になれば売上はどうなるのか?次ページでは“価格の弾力性”という観点から分析していきます。