伝染性ウィルスのごとく大増殖を続ける『おしりかじり虫』

おしりかじり虫
着メロダウンロードで宇多田ヒカルさんの曲を抜き記録を更新する『おしりかじり虫』
“おしりかじりむし~♪おしりかじりむし~♪”

テクノな歌声にアップテンポなメロディが流れる『おしりかじり虫』がロングヒットを記録しています。

『おしりかじり虫』とはNHKの子供向け歌番組「みんなのうた」の中で放送される子供向けの曲なのですが、もちろん主人公のおしりかじり虫は架空のキャラクター。ただ、歌の中では『やんちゃな妖精として、底抜けに明るく世話好きな性格で、この世知辛い世の人のおしりにかじりついて人と人との心をつなぐ“お節介”で壮大な使命』を背負っているのです。

今年の6月にNHKの「みんなのうた」で放送されるや、幼稚園から小学校低学年の幼児の間で爆発的な人気に。加えて、現代の荒んだ人間関係を癒す歌詞とアニメーション、および一度聴いたら耳について忘れられないメロディが子供だけでなく大人の共感を呼び、CDは発売後1ヶ月で10万枚を突破。NHKが提供する着メロサイトでは6月、7月、8月と3カ月連続でダウンロード数No.1を記録しています。そして、これまで同サイトのダウンロード数トップだった宇多田ヒカルさんの『ぼくはくま』を抜き去って今もなお記録を更新中なのです。

また、発売から3カ月以上経った今でもCDの売上は9月9日付のオリコン・シングル・デイリーランキングで第3位、9月24日付の週間ランキングでも第8位に食い込むなど、おしりかじり虫は伝染性ウィルスのごとく大増殖を続けています。

このおしりかじり虫の快進撃を受けて、「みんなのうた」では通常2か月毎に行っている歌の入れ替えを大幅に期間延長して11月まで放送するという異例の措置を決定。現在は歌を収録したCDだけではなく、絵本も発売され、今後はキャラクター商品の販売も計画されるなど、将に今後もおしりかじり虫の大繁殖が続きそうな予感です。

このように爆発的な人気を誇るおしりかじり虫ですが、なぜヒットしたのでしょうか?次ページではおしりかじり虫のヒットの謎にマーケティングの観点から鋭く迫ります!