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上手にNO!断る技術

仕事上では、残業や担当外の仕事や飲み会、また取引先の人から個人的に食事に誘われたなど、「YES」か「NO」を迫られる機会は結構多いもの。上手に「NO」と言う方法をご紹介します。

美月 あきこ

執筆者:美月 あきこ

ビジネスマナーガイド

忙しいときに限って頼まれたり、夜、約束がある日に残業を言い渡されたり……。会社勤めをしていたら、「NO」と言えたらどんなにいいだろうと思うことは、何度もありますよね。今回は、上手に「NO」が言う方法をご紹介します。

どんな時に「NO」といえずに困りましたか

「自分の仕事だけで手がいっぱい!」というときに無理をして引き受けることで、かえって迷惑をかけてしまうことも。
「どんな時に”NO”と言えずに困ったか」について、日経ウーマン(2007年5月号)の特集記事 ”「話す×聴く」技術!”の中で、読者アンケートの結果が紹介されています。

自分の範囲外の仕事を押し付けられて 46.7%
急な残業 33.7%
アフター5の飲み会の誘い 26.1%
休日出勤の依頼 18.6%
営業先からの要望や注文 16.9%
セクハラ 16.1%
パワハラ 14.7%

他の人から頼まれた仕事にNOと言えない人が、約半数もいることに驚きますね。残業も飲み会も結構、しぶしぶ受けている人がこんなに多いなんて……。「NO」と言うことで、相手の気分を害することになるのではないか、仕事上の評価が下がることになるのではないかなど、ついいろいろと考えて、不本意ながら「YES」と答えてしまうという人が多いのでしょうか。YESを言うのは結構簡単ですが、NOは言いにくいものなのです。でも本心とは裏腹にYESと言い続けると、ストレスがたまってしまいます。上手なNOの言い方を見て見ましょう。

NOは、クッション言葉+理由+代案で

顔の表情やパソコンに向かっている背中から「話しかけないでオーラ」を出すという上級者?!も。
断るときも、クッション言葉で
いきなり「できません」「行けません」では、あまりにそっけなくて、相手の感情を害してしまうこともありますから、記事「クッション言葉で会話美人」でもご紹介したクッション言葉でNOのニュアンスを和らげます。

  • 残念ですが
  • あいにく
  • せっかくですが
  • 大変、申し上げにくいのですが
  • 事情はお察ししますが
  • お役に立ちたいとは思うのですが、

理由を明確に伝える
「上司が嫌いだから」「早く帰りたいから」などと、個人的な感情や単にやりたくないということを理由にはできません。残業や自分の担当外の仕事を頼まれた場合は、

  • ○時までに今の仕事を仕上げるように△△部長から言われておりますが、いかがしましょうか。(優先順位を確認する)
  • 本日は、所用がありまして、どうしても○時までに帰宅しなくてはならないので、
  •  
飲み会を断るなら、
  • 残念ながら先約があるので
  • 最近、仕事が立て込んでいて、残業が続いているんです
  • ここのところ、体調がすぐれないので
  • 医者からアルコールは控えるように(あるいは摂取しないように)言われている
  •  
「仕事で忙しい」と「体調が思わしくない」となれば、それ以上無理に誘われることはないでしょう。一番断りやすい理由になるでしょう。

代案を提案する
断るにしても、「本当は、引き受けたいのですが」という積極的な姿勢を見せると、誠意が伝わります。

  • 半分でよければ引き受けられますが、それでもよろしいでしょうか?
  • 午前中に仕上げるように部長から言われている資料がありますので、今すぐは難しいのですが、午後なら時間を作れると思いますが、いかがでしょうか。
  •  
など、「今はできないけど、いつならできる」あるいは「全部は出来ないけど、これぐらいならできる」というように、少しでも歩み寄るような姿勢を心がけましょう。

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