マイクロソフトを抜いたソフトウェアメーカー

ソースネクスト松田憲幸社長
ソースネクスト松田憲幸社長 65年生まれ。89年大阪府立大学工学部卒業、日本IBM入社。93年独立。96年ソース(現ソースネクスト)設立。参考記事『自分のパッケージを作ろう』

パソコンソフトといえば、マイクロソフトやアドビなどの海外勢の動きが目立つが、日本国内の販売本数で3年連続第1位を続けているのがソースネクストだ。同社の強みは「IT技術力」に「マーケティング力」の巧みさが加わっていることだろう。

商品を1,980円均一にする大胆な価格戦略の元に、幅広いジャンルのソフトウェアを扱い、ボブ・サップや藤原紀香といった大物タレントによる思い切ったプロモーションを展開して、確固たる地位を築いてきた。

「複数の強みを組み合わせ、オリジナルな魅力を発揮する」。この考えはソースネクストの経営戦略だけではなく、同社創業者・松田憲幸社長のキャリアに通じるところがある。

汎用機とPCの両刀使い


松田社長は起業する以前はIBMのSEだったが、ひと言でSEといっても具体的な仕事内容がイメージできないかもしれない。実際、技術の専門化・高度化が進むIT業界では、金融機関などで採用されている大型汎用機専門のSEなのか、主にインターネット企業で使われるサーバーやパソコン系を得意とするのかで別の職種と言っていいぐらいスキルの中身が違う。医師が外科医、内科医などに分けられるのに似ている。

ところが松田氏は大型汎用機系とパソコン系の2つの技術をマスター。先の医師の例でいえば、内科医と外科医を兼務しているようなもので、優秀な技術者が揃うIBMの中でも貴重なSEとして重宝された。


学生時代にTOEIC900点を取得

いきなりハイスコア

さらに松田氏は大学時代にTOEIC900点を取った英語の達人でもある。得意の英語力を生かし、IBMの2年目から海外出張する機会を得ている。ソースネクストを立ち上げた後も、海外のソフトウェア会社と交渉し、海外のソフトを日本に持ち込んだ。

「IBMには英語が得意な人もいたし、高い技術力を持った人もいました。ところが英語が得意な人は技術が弱く、技術に強い人はその逆といった具合で、両方できる人は意外と少なかったんです」


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