都会ならではの、スリやひったくりが多いパリ

マレ

メトロでも通りでも、持ち物には常に注意を


2015年に起きた同時多発テロをきっかけに、そして現在は燃料課税に端を発した毎週土曜日の政府への抗議活動(デモ)により、パリは依然として厳戒態勢が敷かれています。

日本と違い盗難関係の軽犯罪が多いパリでは、常に注意を心がける必要があります。貴重品はポケットではなくバッグに入れ、バッグはたすき掛け、開閉口は常に手で押さえ、バッグは絶対に体から離さないこと。これが基本です。写真撮影などで注意が散漫になりそうなときも、手荷物を意識するようにしましょう。注意をしているとアピールすることにより、相手によっての狙われるターゲットから外れるので、被害にも遭いにくくなります。

それから、パリの中でもやはり犯罪発生率が高い地区、雰囲気のよくない地区などがあります。その場所を把握しておき、特に夜間は近づかないようにし、やむを得ない場合はタクシーを利用するようにして下さい。

<目次>  

パリの地区の特徴

ルーブル

ルーブルは最も狙われる場所の一つ

やはり盗難犯罪が起きやすいのは、観光客が多く集まる凱旋門からコンコルド広場にかけてのシャンゼリゼ大通り、ルーブル美術館からオペラ座までのオペラ通り、そしてエッフェル塔周辺といった人気観光スポットです。これらの場所では、道に不案内な観光客のスキを狙ったひったくりが多く発生しています。年齢が高くなるほど狙われやすくなりますので、高齢な人の場合は、同行する人がフォローする必要があります。

そして、雰囲気的に良くないのが、モンマルトルの東の地域。いわゆる北駅周辺は、日本人がイメージするパリとは程遠い、雑多な空気が蔓延していて、旅行者がいると逆に目立ち狙われやすくなります。昼間は持ち物に充分気をつけ、夜間は極力近づかないようにしましょう。

蚤の市もスリが多いという話を聞きますが、アンティークが売られている古い地区よりも、色々な生活雑貨が売られているスタンドが非常に混んでおり、この周辺でスリが発生しやすいので特に注意しましょう。

それから、16区も色々な意味で怖く感じる地区です。というのも、いわゆるお金持ちが住んでいる地区なので、メトロやバスを利用する人が少ないと思われ、夜22時以降は人通りが極端に少なくなります。一人や女性のみで歩くのは危険ですので、夜はタクシーを利用するようにしましょう。

2019年現在、毎週土曜日はシャンゼリゼ通りを中心にデモ活動が活発になります。特に大事な用事があるわけではない場合は、この地域周辺には近づかない方が賢明です。デモの場所は週により異なるので、常に最新情報を入手できるようにしておきましょう。
 

CDG空港からのRER車内

RERの車内でも油断は禁物 (c) Paris Tourist Office - Photographe : Amelie Dupont

RERの車内でも油断は禁物 (c) Paris Tourist Office - Photographe : Amelie Dupont


CDG空港から電車でパリ市内にアクセスできるRERは非常に便利ですが、盗難被害も報告されています。

個人的に、ガイドは空港ーパリ市内間を100回以上はRERで往復していると思いますが、一度も被害に遭ったことはありません。ただ、「狙われているな」と感じたことは数回あります。例えば両親や親戚を連れていた時、足元にわざと10ユーロ札を落とされ、それを拾ったスキにスーツケースや手荷物を持っていこうと試みたと思われる若い女性2人組に遭遇したことがありました。結果的に未遂で終わり、手元には10ユーロが残ったわけですが・・・。

時には、ひったくりやスリだけではなく、強盗犯罪も起きているようです。RERは人が集まっている車両と少ない車両があるので、人が多くいる車両に乗るようにしましょう。
 

メトロではスリが多発

メトロ

メトロは、スリ発生地帯ナンバーワン

パリのメトロは特にスリ、ひったくりの温床地帯となっています。数年前に比べるとだんだんその数は減ってきていますが、それでも常に注意は必要なレベル。ポケットに財布を入れるなんて言語道断です。

敵はこちらのスキをつこうとあらゆる手段で近づいてきます。時間や道を聞く、わざと物を落とす、わざと立ち止まる……など。最近では自動券売機でちょっと手間取っていると、「操作方法を教えてあげる」と言って、カードの暗証番号を盗もうとするケースも増えています。操作に自信がない人は窓口で買い、話しかけられても徹底的に無視し、その場から離れましょう。

メトロ移動の際も、特に持ち物に注意を払い、何が起きても気をとられないように。知らない人に話しかけられても無視するのが一番です。
 

歩行者を狙ったバイクのひったくりに注意

車通りの多い道路側にバッグを持つのも止めましょう。頼りない持ち方をしていると、バイクによるひったくりのターゲットになりやすくなります。これは、旅行者・在住者関係なく、「盗れそう」と思った人を無差別に狙っていきます。現にこのパターンはフランス人も多く被害に遭っています。

結果的に言えば「気をつけていれば、犯罪に遭う確率はとても少なくなる」ということ。常にガッチリと持ち物だけに気持ちを集中するというのではなく、観光を楽しみつつも、持ち物にも気を配っているということが大切です。
 

参考サイト

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