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プロテイン系ダイエットの効果とは?本当に・いつから痩せるのか

女性に人気のあるプロテイン系の置き換えダイエット。市販食品もいくつも販売され、ドラッグストアで簡単に手に入るところも人気です。ですが本当に効果はあるのでしょうか?プロテインダイエットの効果やメリット・デメリットについて解説します。

浅尾 貴子

執筆者:浅尾 貴子

食事ダイエットガイド

プロテイン系ダイエットは本当に効果がある?

プロテイン系ダイエットの効果とは?

溶かして飲むだけ、と手ごろなのも魅力の食品

近ごろダイエット食品などで見られる「プロテイン」「ダイエット」というキーワード。タンパク質は太らない栄養素でダイエットにもプラス、というイメージがあるのか、女性向けの商品も多く発売されていますし、それらを使って見事に痩せた! という有名人の広告もちらほら目にしますよね。
今回は、プロテインやプロテイン系健康食品について知っておきましょう。
 
<目次>
 

プロテインとは

プロテイン(protein)は、タンパク質のこと。食品では、肉、魚、卵、豆・豆製品、乳製品などに特に多く含まれ、ご飯やパンなどの主食にも含まれます。人が生きて行く上で必ず必要とされている三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)のひとつでもあり、成人女性には一日に50g、男性には60gを摂ることが推奨されている栄養素です。1gあたり4kcalのエネルギーがあります。
 

プロテインダイエット&健康食品の種類

市販のプロテイン系健康食品には、大きく分けて次の二つの種類の商品があります。

1. ダイエットを目的とした置き換え食
タンパク質を中心にビタミンミネラルなどが添加された食品で、水などで溶いて飲むタイプのダイエット用食品。ほとんどの場合が食事代わりに(置き換え食)利用することを推奨しています。商品は1食分ずつ分封されているものと、大袋に入ったものがあります。

2. アスリートの筋力増強を目的としたもの
精製されたタンパク質粉末を、水や牛乳に溶いて飲むタイプの商品。運動とあわせて利用します。アスリートに対しては、体重1kgあたり2gのタンパク質(例:50kgの人には一日100g、通常成人より多め)の摂取を推奨しているケースもあります。

今回は、1のダイエットを目的とした食品について取り上げていきます。
 

プロテイン系置き換えダイエット食品の利用方法

プロテインダイエット

プロテインダイエット

水か牛乳で粉末の商品を溶かし、飲料として飲む食品がほとんど。飲むタイミングとしては、食事代わりの「置き換え」が多く、朝・昼・夜の食事のどこか1食を、プロテイン食品に代えてカロリーセーブするというものです。

例えば、800kcal近い外食ランチをとっていた人が、ランチを200kcal未満のプロテイン系ダイエット食品に置き換えた場合、一日約600kcalのマイナスとなり、1ヶ月続ければ2.5kg減! という理屈になるわけですね(A社広告説明を参照)。

要するに、食品そのものにヤセ効果があるわけではなく、カロリーセーブのサポートをしてくれる存在。その点を理解しながら上手に利用したいですね。
 

プロテイン系置き換えダイエットのメリット

確実なダイエットのコツは、カラダに大きな負担をかけないで緩やかに体重を落とすことにつきます。体脂肪を1kg落とすのには7000kcalほどのマイナスを作る必要があるので、短期間に何キロも落とすことはテクニック的に不可能です。よって、継続できる方法を選ぶのが成功のポイント。

したがって、ご自分のライフサイクルや好みにあわせて続けられるダイエット方法を選ぶのが一番良いと言えます。置き換え用のこのような食品を利用したダイエットがあまり負担なく続けられるという方には、メリットがあると言えるでしょう。

例えば、朝や昼はなかなか思うような食事がとれない方は、こうした置き換え方式を取り入れてみるのも良いと思います。別の使い道として、おやつが止められない、夜食を食べたい、というときのカロリーセーブにこれらの食品を使うのも手です。
 

プロテイン系置き換えダイエットのデメリット

プロテインダイエットのデメリット

プロテインダイエットのデメリット

どんなダイエット方法にもメリット・デメリットの両面があります。プロテイン系ダイエットのデメリットは、次の2点が考えられます。

・利用方法を誤るとリバウンドにつながる
・長期的(数ヶ月)継続するのが難しい可能性がある

前述の通り、ダイエットは中長期継続が必須で、短期的な減食による減量を行った場合はその後の維持が難しいと言われています。続けるためには、精神的にもテクニック的にも、飽きない方法を考える必要があります。

普段の食生活がかなりカロリーオーバーであれば、1ヶ月徹底して続ければ2~3kgの減量も可能な場合もあるでしょう。ですが、ダイエットの専門家の間でも、一般的には1ヶ月で体重の5%以上(60kgの場合は3kg以上)を減量すると、「急激な減量」として、身体に大きな負担がかかり、リバウンドの原因になると言われています。

したがって、プロテイン系食品での置き換えは一日1食にし、継続は1ヶ月というのが目安ではないかと考えられます。一日3食のうち、2~3食を置き換えるなどの方法は、結果的にデメリットが大きいと考えられるので、避けたほうが良いでしょう。また食事として考えたときには、味わいの面での飽きが来ない工夫も必要です。
 

タンパク質は痩せる効果がある成分?

タンパク質は身体に必要な栄養素ですが、ヤセる成分なのかというと、その答えはNOです。また、現代ではタンパク質不足の人は多くはないと見られています。

特に主食を食べずにおかずだけ食べる欧米型の食事でダイエットを試みている人は、必要量を超えて多く摂っている可能性も。多すぎる栄養素は体脂肪として蓄えられる構造になっているので、タンパク質なら太らないというのは残念ながら誤解です。炭水化物抜きをしておかずだけ食べる方式がNGである理由のひとつがここにあります。

成人女性に必要なタンパク質量は一日あたり50gが目安と書きましたが、一日に肉か魚を100g程度、豆・豆製品を80g程度、乳製品を250g程度と卵1個を食べ、適量のごはんやパンを食べていれば、十分に補給できます。

【食品の中のタンパク質】
たまご 1個……6.2g
鶏むね肉 100g……22.3g
アジ(魚) 100g……20.7g
ヨーグルト 100g……3.6g
木綿豆腐 約1/3丁100g……6.6g
ごはん 茶碗1杯150g……3.8g

【プロテイン系置き換え用ダイエットドリンクの、1食あたりのタンパク質の量】
A社……0~0.5g、144~165kcal(プロテインという表記はなし)
B社……20.5g、175~178kcal
C社……10.0g、81~83kcal

このようにプロテイン系置き換えダイエット食品は、上手に利用すればダイエット成功に結びつくと言えますが、そのものに痩せる成分があるわけではないことを憶えておきましょう。しくみや利用方法を十分理解して活用しましょう!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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