7月の北海道洞爺湖の「環境サミット」の開催を控え、何かと「エコ」に関する話題を目にするようになりました。さて、エコな住まいを考えたとき、究極の答えは「建てないこと」。とはいっても、住まいはだれもが必要とするものですから、全く建てないわけにもいかないでしょう。ですが、「むやみに建てない」という考え方はできるのではないでしょうか。つまり、長く住める無駄のない家づくりを考えてみる、というわけです。

1軒の家を解体するとゴミは40トン以上


1軒の家を建てるのに必要な資源は、60トンとも、70トンとも言われています。現在、建設リサイクル法によって、建築物を解体するときはすべてゴミとして出すことはできず、分別しなければなりません。コンクリートや金属くずなどはほとんどすべてが、木くずもかなりの部分がリサイクルされています。とはいえ、そのほかは廃棄物となり、1軒の家を解体すると、40トン以上のゴミが出るといわれます。これを減らすには、やはりむやみに建てないこと、そして、建てたら長く住むことが必要でしょう。

長持ちするための耐久性

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これまでの統計だと欧米に比べて短命だと言われる日本の住宅ですが、今建築されている住宅は長寿命のものになっているはず…
では、長く住める無駄のない家とは、どんな家なのでしょうか。いろいろな側面から考えていきましょう。

まず、1度建てた家に自分が長く住むだけでなく、何代にもわたって住み継いでいければいいわけです。100年、200年と長持ちするためには、何よりも構造の耐久性が必要になります。基礎や柱などの構造が頑丈でなければ、手入れをしても住み続けられないですし、リフォームしても次の世代に引き継げないかもしれません。

耐震性・断熱性に優れた省エネな住まい


日本は地震の多い国ですから、住まいを長持ちさせるには耐震性も必要なこと。できれば、大規模な地震が発生しても、軽微な被害ですむ程度の耐震性がほしいところ。つまり、建築基準法をクリアしただけでなく、住宅性能表示制度の等級2か、等級3が目安となるでしょう。

また、隙間だらけの家では、冷暖房にかかるエネルギー消費の面からみても、エコな住まいとはいえません。これから建てる家なら、なおのこと、気密・断熱性も欠かせない条件です。次世代省エネルギー基準の水準を満たしている家ならば、家の中の温度差も小さく、結露もかなり抑えられますので、住み心地もかなり期待できます。

次のページでは、性能以外に長く住める無駄のない家の条件についてみていきましょう。