理想の室内環境を守る3つの“温度差”

ここまでの結果をまとめると、快適な室内環境を維持するために気をつけなくてはならない“温度差”は以下の3つに整理できます。


(1)水平の温度差
家の内外温度差・住居内の室間温度差など、水平方向の温度差を指す
冬の室内温度差は…
暖房居室と非暖房居室 【5℃以内】
廊下とトイレ 【3℃以内】
※全ての場所でもっとも厳しい【3℃以内】を目指す
推奨の温度・湿度は…
夏/27~28℃・50~70%(内外温度差5~7℃)
冬/20~21℃・40~60%(非居室の下限17℃)

(2)時間による温度差
夜~朝の温度差。夏・冬共に、空調を切ってから翌朝までの温度差を指す。
快眠を得られる寝室の温度・湿度は…
冬期は【室温下限16℃】を保つ
夏期は【室温上限28℃・湿度70%以下】を保つ
これらの推奨値を目安として室温を維持することで、時間による温度差を緩和します
 

(3)上下温度差
室内の上下間の温度差。床と床から1.2mおよび天井との温度差を指す
快適でリラックスできる温度差は…
床と床から1.2mの温度差【2℃以内】
床と天井の温度差【3℃以内】


以上の条件をクリアすることで、室内環境は良好となり、私達は快適な生活を送れるのです。最近では、この3つの温度差を無くすことを、『温度のバリアフリー』とも言います。
では、これらの温度差をできる限り無くしていくにはどうしたら良いのでしょうか?


躯体・空調・換気を整えよう!

これら3つの温度差を無くすためには、一度調整された室温を長時間維持させることが最大のポイント。そのためには、躯体・空調・換気の要素をバランスよく整えることが必要となります。空調は24時間空調を基準とし、換気は、熱交換によって温度変化を抑制できる第一種換気が望ましいでしょう。そして最も重要な躯体性能は、高気密・高断熱住宅を達成することです。

以前の記事で何度かお伝えしていますが、躯体性能が向上した高性能住宅は、家全体の保温力も高くなるため、省エネルギーにも貢献できます。快適な室温環境を維持しつつ、環境にもやさしい住まいといえるのです。

“住まい”は私達の生活のベースとなるものです。快適な日常生活を送るためにも、住まいを計画する際は、『温度のバリアフリー』を充分考慮して「家づくり」に取り組みたいものですね。


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