負担を感じない“温度差”とは?


■冷房病対策
【冷房時最低室温28℃・湿度60%が目安】

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外気との温度差が5度以上あると、暑い時に働く副交感神経と冷えた時に働く交感神経のバランスが崩れて、不眠・だるさ・肩こり・下痢などを引き起こし、時には夏風邪の原因にもなりかねません。
夏の間、冷房に入りすぎて体調を崩した経験がある人も多いのではありませんか?

国土交通省はじめ、多くの研究でも【室温28℃】を推奨しています。また、快適にするポイントとして【室温28℃・湿度60%】と紹介するような新聞記事もありますが、それでは暑すぎるのでは?と思われる方も多いのではないでしょうか。
確かに室温28℃・湿度60%とした場合の不快指数は「半数の人が不快と感じる」数値ですが、それは外出時の服装を前提にしているからなのです。

一般室内環境の評価として開発され、ISO規格にも採用されている「PMV」という方法による、リラックスした状態での評価では、不満足率は10%以下となっています。従って、住宅内であれば【室温28℃・湿度60%】は快適であると判断できます。


■不眠対策
【冬期室温16℃/夏期室温28℃・湿度70%以下】

不眠は、室内環境やストレスによって起こりますが、実に日本人の5人に1人が不眠に悩んでいるといわれています。そして、この眠りの質を左右するのが「室温」なのです。

研究結果によると、冬期【室温16℃】が快眠の許容下限で、それ以下では途中覚醒の増加およびレム睡眠時間の減少があるとしています。
また、夏期では【室温28℃・湿度70%以下】なら深い眠りを実現できると言われています。


■リラックス度・快適度UP
【上下温度差2℃以内】

例えば、足元は冷たいのに頭の方だけが熱いという状態は、決して快適ではないですよね。このように、私達がリラックスしたり快適と感じるためには、室内の上下の温度差が大きく関係しています。

床から1.2mの間の上下温度差とリラックスの相関関係を実験した結果、温度差【2℃以内】であれば、人ははっきりと快適を意識することができ、4℃以上の温度差があると、快適と言えないことが判明。他の研究機関(アメリカ空調学会アシュレイ・ISO・国土交通省)でも、居室内の上下温度差は【3℃以内】であることを推奨しています。


■ヒートショック対策
【最低室温17℃+最大温度差3℃~5℃】

ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、室温の変化によって血圧が急激に変化し、脈拍が早くなったりすることです。暖房をした部屋とトイレなど、寒い冬場に多く発生します。
※詳しくは「ヒートショック対策のヒント」をご覧下さい。

多くの実験の結果、ヒートショックを防ぐ冬の平均温度差は【3℃から5℃以内】であることが望ましいといわれており、国土交通省でも暖房居室と非暖房居室の温度差は【5℃以内】、廊下とトイレの温度差は【3℃以内】であることを推奨しています。
また、室温は血圧上昇が10mmHg以下であれば、高齢者でも安心ということから【廊下や浴室・トイレなど非居室で17℃】を安心レベルとしています。


では、以上の結果をまとめてみましょう。