駐車スペースの出入り口に設けるカーゲート

家づくりを進める際には、どうしても建物本体に気をとられ、後まわしになりがちなのが外まわりでしょう。しかし、門まわりや駐車スペースなどの配置プランは、建物の間取りにも大きく関わるもの。特に、駐車スペースは、使い勝手だけでなく、安全性にも影響するため、早めに検討をすることが大切です。

駐車スペースのプランには、ガレージを設けたり、カーポートを設置するなどが考えられますが、敷地への侵入や車への防犯のために車の出入り口にゲートや扉をプランニングするケースも多くみられます。ゲートや扉には、いくつかの種類があるので、周辺環境や敷地条件はもちろん、日々の使い勝手や操作性、デザイン性や防犯性など、優先順位を明確にして選ぶことが大切です。

カーゲートの主な種類と特徴 

駐車スペースの出入り口に設けるカーゲートには、シャッタータイプ、跳ね上げタイプ、引き戸タイプ、伸縮・折れ戸タイプ、伸縮・アコーディオンタイプ、車止めなどがあります。

■シャッタータイプ  防犯性に優れる。通風・採光が確保でき、開放感のあるタイプも
アルミ形材の質感を活かしたシャープなデザイン。外構全体をトータルコーディネートも。電動タイプは、車から降りることなく、リモコン操作で自動開閉。[シングルシャッターSundefinedFタイプundefinedハイリンクundefinedナチュラルシルバーFundefinedundefinedマテリアルカラー:クリエモカ]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

アルミ形材の質感を活かしたシャープなデザイン。外構全体をトータルコーディネートも。電動タイプは、車から降りることなく、リモコン操作で自動開閉。[シングルシャッターS Fタイプ ハイリンク ナチュラルシルバーF  マテリアルカラー:クリエモカ]  LIXIL
 

敷地内外をしっかりと遮断することができるシャッタータイプは、防犯性に優れているのが特徴。形状としては、目隠しとなりプライバシーを守るスラットタイプ、開放感のあるグリル(パイプ)タイプなどがあります。

たとえば、人通りが多いエリアであれば、全面目隠しができるスラットタイプを、顔見知りの多い住宅街であれば、通風・採光が可能なグリルタイプを取り入れても。開放感のあるグリルタイプは、侵入者が身を隠す死角をつくらないというメリットもあります。商品によっては、スラットとグリルを組み合わせることができるタイプもみられます。

開閉方式は、手動タイプと電動タイプがあり、車に乗ったままでもリモコンで開閉操作ができるタイプであれば、雨や雪の日などにも便利でしょう。間口サイズ にもバリエーションが揃い、1台用はもちろん2台用の商品も。開閉音を抑え開閉スピードを高めたもの、安全面を考慮し障害物を感知すると停止するセンサーを搭載したタイプなどもあるので、使用頻度や家族構成を考えて選ぶことがポイントです。

■跳ね上げタイプ  使いやすく、開放時にゲートの収納スペースが不要
道路側へのはみ出しが少ない直昇タイプ。オプションで、ソーラー電源セット、リモコン連動LED照明・ブザーも揃う。 [跳ね上げ門扉 ワイドオーバードアSundefinedワイドオーバードアSundefined5型undefined施工例undefinedナチュラルシルバーF+クリエ]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

道路側へのはみ出しが少ない直昇タイプ。オプションで、ソーラー電源セット、リモコン連動LED照明・ブザーも揃う。 [跳ね上げ門扉 ワイドオーバードアS 5型  ナチュラルシルバーF+クリエ]  LIXIL
 

跳ね上げタイプは、ゲートを上方へ90度はね上げるもの。フライングゲート、アップゲート、オーバードアなどと呼ばれることもあり、使い勝手が比較的楽なこと、跳ね上げるため、開放時のゲートの収納スペースが不要なことも特徴でしょう。ゲートの支柱を敷地内に若干後退させて設けるため、車の出し入れがしやすいというメリットもあります。

跳ね上がり方には、直昇するもの、円を描くように上がるものがあり、道路へのはみ出しが少ないのは直昇式。2台入る幅の広いもの、ハイルーフ車でも対応できる高さのあるものもみられます。操作方式は、手動式と電動式があります。

ゲートの下部の隙間からペットが外に出ないように、ガードを取り付けることができるタイプ、こじ開けを防ぐ工夫を施したものや下降時に障害物と接触した場合には反転上昇するなど、防犯安全面に考慮されたタイプもみられます。豊富なデザインが揃っていますが、最近では、ナチュラルな雰囲気の木目調のタイプも増えてきました。

■引き戸タイプ  1枚引き戸だけでなく複数枚タイプ、門扉と組み合わせることも
車の出入口としてだけではなく、通用門としての開き戸を併設することができる引戸。[エクスライン引戸1型 片引きタイプ 25-12S YW]undefined YKK AP エラー! ハイパーリンクの参照に誤りがあります。http://www.ykkap.co.jp/

車の出入口としてだけではなく、通用門としての開き戸を併設することができる引戸。[エクスライン引戸1型 片引きタイプ]  YKK AP
 

引き戸タイプは、安定感のある操作が行えるのが特徴。1枚の引き戸のタイプ、複数枚(3~5枚程度)の引き戸を組み合わせた商品もあります。片引きだけでなく両引きタイプ、開き戸と組み合わせることができるタイプなども揃っているので、門扉や通用口と兼ねる場合などにも対応できるでしょう。

引き戸が1枚の場合などは、開放時の収納スペースをある程度確保する必要があるので、早めに検討すること。複数枚を組み合わせたタイプであれば、限られたスペースでも取り入れることができるでしょう。サイズが大きくなると重量が増すので注意が必要です。

■伸縮・折れ戸(折りたたみ戸)タイプ  門扉と兼ねるタイプ、高さのあるパネルタイプも
門扉を兼ねる場合などに、馴染みやすいデザインなのが折れ戸タイプ。折りたたんだ後、180度回転させることで、間口を広く使うことのできる商品もみられます。高さのあるパネルタイプであれば防犯性にも優れるでしょう。

■伸縮・アコーディオンタイプ  敷地を選ばずに設置可能。片開きや両開きなども揃う
左右どちらかでも開閉が行える「両開閉仕様」。門扉とのコーディネートも可能。[伸縮門扉 アルシャインII 施工例]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

左右どちらかでも開閉が行える「両開閉仕様」。門扉とのコーディネートも可能。[伸縮門扉 アルシャインII ]  LIXIL  

アコーディオンのように伸縮するタイプは、比較的どんな場所にでも取り付け可能。片開きと両開き、左右どちらからでも開閉できるタイプ、角地や傾斜地などの納まりにも対応できる商品などもあります。

開放したときのゲートの収納スペースも小さいため、狭い敷地でも対応できるのもメリット。縮めた際に90度や180度回転収納できるタイプ、レールの有るタイプや無いタイプもあり、間口サイズも豊富に揃っています。ペットのすり抜けを防止したデザインもみられます。

■車止め(ポールゲート・チェーンポール)  手軽で安価。オープンな外構プランに
開放感があり、オープンな外まわりを演出でき、手軽で比較的安価で取り入れることのできるタイプ。ポールタイプや可倒式のタイプなどもあります。ポールタイプは、変形敷地、傾斜のある敷地などでも対応可能。必要な場所に数本ポールを差し込み、チェーンなどを渡すプランも多くみられます。
車止めや境界フェンスとして活用できる可倒式の車止め。車両盗難の抑止効果や他車の迷惑駐車防止にも。[車止め 1型 ストッパー:立ち YS]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

車止めや境界フェンスとして活用できる可倒式の車止め。車両盗難の抑止効果や他車の迷惑駐車防止にも。[車止め 1型 ストッパー]  YKK AP
 

カーゲート選びの6つのポイント

カーゲートを選ぶ際に注意したいのは、単体で検討するだけでなく、カースペースはもとより、門扉やアプローチ、敷地全体を考慮することが重要。カースペースの配置や広さ、動線などを検討し、適した商品を選ぶようにしましょう。

■Point 1  車専用か門扉と兼用かを明確にする
敷地形状やアプローチプランによって、車専用のゲートとするのか、門扉や通用口を兼ねるプランとするのかの検討を。兼ねる場合は、引き戸タイプや伸縮タイプなどがプランニングしやすいでしょう。

■Point 2  防犯性能の必要性を検討する
カーゲートに、どの程度の侵入防止の役割を持たせるのかも重要なポイント。境界線を示す程度でよければ、車止めでもいいでしょうし、ある程度仕切りたいのであれば、デザインにもよりますが、跳ね上げタイプや伸縮タイプ、少し低めの引き戸タイプなどを。しっかりと進入防止をしたいのであれば、シャッターや高さのある折れ戸タイプなどが向いています。

門扉やフェンスと馴染むサンドブラスト調の塗装を施したアップゲート。手動タイプと電動タイプが揃う。[シャローネ アップゲート1型undefined30-12H B7]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

門扉やフェンスと馴染むサンドブラスト調の塗装を施したアップゲート。手動タイプと電動タイプが揃う。[シャローネ アップゲート1型] 
YKK AP
 

■Point 3 前面道路と駐車スペースの関係に配慮する
前面道路との位置関係や道路の幅、出入りのしやすさや安全性などを考慮し、どのようなゲートが適しているのかを検討すること。ゲートの形状によっては、出し入れしにくくなってしまうケースもあるものです。出入口の間口サイズや車の回転半径を考えて検討するようにしましょう。

■Point 4  開閉のしやすさや作動音などをチェックする
使う人に合わせて、開閉のしやすさやなどを確認すると同時に、ロック機能、停電時の操作方法なども事前にチェックを。また、開閉する際の音も注意しておきたいもの。夜遅く利用する場合、隣家に近い位置に設置する場合などは配慮するようにしましょう。

■Point 5  住まいのイメージに合わせたデザインを選ぶ
門扉近くに設置されることの多いカーゲートのデザインは、住まいのイメージにも影響するもの。門扉やフェンスなどのエクステリア建材だけでなく、外観デザ インなどとのコーディネートを考慮して選ぶことも大切でしょう。メーカー商品には、トータルコーディネートが可能なシリーズ化されたタイプもみられます。門扉やフェンスなどと、同時に検討する方がいいでしょう。

■Point 6  ショールームで実物を確認し、操作してみる
エクステリアのショールームは多くはありませんが、可能であれば、実物の確認を。実際に操作するなどして、開閉のしやすさや重量感のチェック、電動タイプであれば、リモコンでの開閉方法も試してみることが大切です。最近では、ホームセンターなどで取り扱っているケースもあるので、日頃からチェックしておくといいでしょう。


カーゲートに限ったことではありませんが、駐車スペースを検討する際には、現状の車種や車の使い方だけでなく、将来的な買い替えなども考慮しておくこと。車の大きさや高さなど、変わる可能性があるのであれば、配慮しておくことも必要でしょう。


【関連記事】



匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。