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部屋の色が健康に影響!? ストレスを生まない家づくり

どうしても家で落ち着くことができない……やる気はあるのに仕事や勉強がはかどらない……そんな経験があるなら、室内の色に一因があるかもしれません!「色」を利用して、心地の良い家づくりを!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

室内の色と心身のうごき

強過ぎる色があったり、色合いがバラバラだったりすると意識していなくても私達はストレスを感じてしまいます。しかし、色彩と人の心身反応についての研究はあまり知られていません。素人が配色を考えるのは難しいと思われがちですが、ポイントを押さえれば大丈夫。例えば、「色」が及ぼす心身の動きについては次のようなものがあります。

1. 色と血圧
青い部屋は血圧が下がる傾向に

青い部屋は血圧が下がる傾向に

赤い光---血圧が上がる
青い光---血圧が下がる
 
  インテリアの色 最高血圧 最低血圧 脈拍
45歳女性 赤い部屋 139 76 78
45歳女性 青い部屋 126 100 81
35歳女性 赤い部屋 114 80 69
35歳女性 青い部屋 108 80 83

2.色と滞在時間
暖色(赤・オレンジ)系の部屋---長居したように感じる
寒色(青・緑)系の部屋----- 実際の滞在時間より短く感じる

3.色と重さ
白い箱---軽く感じる
黒い箱---白い箱の1.87倍重く感じる

4.色と筋肉反応
ベージュ・生成り色の部屋---筋肉の緊張がとれる、安らぐ
暖色系の部屋-------緊張する、興奮する
 
筋緊張度 反応
ベージュ・パステルカラー 23 弛緩
24 弛緩
28 弛緩
30 緊張 興奮
オレンジ 35 緊張 興奮
42 緊張 興奮

※筋肉の緊張を指数化した表です。緊張のない状態が23、数値が上がるほど緊張が高まります。

5.色と能率
暖色系の部屋---運動に適している
寒色系の部屋---勉強がはかどる

参考*下記のような色面積配分の部屋を心がけると、心地よい部屋になりますよ!
 
  • 基調色ベーシックカラー・・・70%
  • 補助色サブカラー・・・25%
  • 強調色アクセントカラー・・・5%

特に、基調色をベージュや生成り色にするのがおすすめです。最も安らげる色だからです。これに、補助色として白を加え、好きな色や季節感を感じさせる色を強調色にしてはいかがでしょう。イメージ沸いてきましたか?
 
自分にとって心地よい色を探して

自分にとって心地よい色を探して


このような色の効果をうまく利用をして心地よい家をつくりましょう。心地よい色は人によって違うことでしょう。それは小さい頃から好きな色であったり、頑張る場面で励まされた色であったり、お見舞いでもらったプレゼントの色であったりするかもしれません。あなたの素敵な部屋のために、あなたの色を探してみてはいかがでしょうか。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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