外断熱と内断熱。断熱方法で差がつく快適な住まいづくり!

外断熱と内断熱の違い

外断熱とは、構造体の外に断熱材を張って、外の熱を中に伝えにくくする方法。内断熱とは、従来からの、構造体の内側(同じ位置)に張る方法


快適な住まいは、間取りはもちろん、設備機器など各部分が総合されることによってできあがります。そこで、意外に重視されていないのが住まいの温熱環境です。

温熱環境を一定に保つには、断熱を適切に行うことですが、断熱材は壁の中に入って目に見えないので、なかなか考えつきません。

断熱には外断熱内断熱がありますが、それぞれの特徴を比較してみます。

【目次】
1.外断熱の特徴
2.外断熱のメリット・デメリット
3.内断熱の特徴
4.内断熱のメリット・デメリット
5.外断熱と内断熱のどちらを選ぶか


 

外断熱の特徴

外断熱は熱容量の大きい建物の外側に断熱層を設け、建物を外気から断熱する方法です。
断熱材が構造物(柱や間柱)よりも外側にあり、次のような特徴があります。
  • 断熱材は外壁仕上げ材のすぐ裏に設置される
  • 建物全体を断熱材で包む
  • 防湿性が高い
  • 建築コストが割高
  • C値(※)は2平方センチメートル程度
(※)C値 床面積1平米当たりの隙間面積を数値化した気密性能を示す値。小さい数値ほど隙間がないことを示す。
 

外断熱工法のメリット・デメリット。結露に強いが適切な換気が必要

■外断熱工法のメリット
  • 結露がおきにくい
  • 構造体を覆うため気密性が高くなる
  • 柱などの構造体が保護されることになるので痛みにくい
■外断熱工法のデメリット
  • 工事費が多少高い
  • 外壁が厚くなるので、敷地廻りに余裕がほしい
  • 断熱材の上から外壁材を留めるので、地震などの時多少不安
  • 高気密高断熱になりやすいので換気計画が必要

内断熱の特徴

内断熱は構造物(柱や間柱)よりも内側にあるものをいいます。柱と柱(または間柱)の間に断熱材を挟み込む工法が一般的で、次のような特徴があります。
  • 断熱材は柱や間柱の隙間に入れられる
  • 建物の軸組や構造材の部分は全く断熱されない
  • 軸組や構造材に湿気ができることもある
  • 建築コストは一般的
  • C値は8平方センチメートル程度
 

内断熱工法のメリット・デメリット。費用は安いが気密性は並み

■内断熱工法のメリット
  • 工事費は外断熱より安い
  • 外壁は厚くならない
  • 施工が容易である

■内断熱工法のデメリット
  • 施工が悪いと結露が起きやすい
  • 気密性は外断熱よりは悪い
  • コンクリート造か木造かによって差がでる
 

外断熱か内断熱を選ぶなら、防湿と予算・地域を考えること!
ガイド佐川の一言アドバイス

■断熱性や気密性は外断熱が優れている
断熱性能や気密性能を数値の観点でみると、外断熱が優れています。従来の戸建て住宅では、一般的な断熱方法は内断熱でした。では内断熱は時代遅れの工法なのでしょうか。

そうではありません。地域によって外断熱と内断熱を使い分けるとよいのです。北海道や東北などの寒冷地では外断熱が有効に働くでしょう。本州では内断熱でも問題ありません。ただ施工性が悪いと、壁内で結露を起こす恐れがあります。

■内断熱は断熱材の選び方が重要
仮に内断熱で湿気を気にされるのであれば、セルロースファイバーで透湿シートを採用することです。セルロースファイバーの原料は新聞紙ですが、5~8%のホウ酸が混入されているので、耐火は問題ありません。また、機械によって吹き込むため、施工性の不具合は起こらないのです。

「外断熱」か「内断熱」かを決める判断は工法も大切ですが、どんな断熱材を入れるかによって違ってきます。予算はもちろん専門家と相談しながら総合的に決めてください。特に室内での「暑さ」「寒さ」は個人差があるので、快適さの基準は明確にしておくことです。
さらに、透湿シートは細かい水蒸気だけが通過するので、湿気も壁内には溜まりにくいのです。

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