「米の旨味が生きたコクの日本酒」ランキング!

まるで、炊き立てのご飯、つきたての餅のような香り。クリーミーで、バターやナッツのようなコクとふくらみさえ感じる味わい。長く残る旨味の余韻。しかし、すっと嫌味なく消えていく後味。ときには辛口、ときには甘口、そのときの気分に合わせて選ぶことが出来る。どちらにしても、日本酒好きがやっぱりこれだと最後に行き着く、日本酒の王道タイプだ。

純米酒、特別純米酒、生もと、山廃で造られるものにこのタイプが多いが、硬水仕込や温暖な地方でも造られる。冷酒でもその旨味は十分に楽しめるが、このコクタイプは、やはりお燗でいきたい。数ある中からのセレクトは難しいけれど、ひとまずベスト10、やってみよう。


【米の旨味が生きたコクの日本酒ベスト10】
  1. 田酒(でんしゅ) 特別純米
  2. 純米酒 黒牛(くろうし)
  3. 酒一筋 赤磐雄町(あかいわおまち)
  4. 豊の秋 特別純米 雀と稲穂
  5. 西の関手 造り純米酒
  6. 男山 生酛純米
  7. 奥出雲 純米
  8. 純天山 特別純米 
  9. 花垣 有機 純米
  10. 大七 純米生酛 CLASSIC
   

1:田酒(でんしゅ) 特別純米

特別純米酒 田酒
 

田酒の「田」は酒の元となる米がとれる田んぼを意味し、日本の田んぼ以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張したインパクトあるネーミング。米の旨みが生きる旨口の純米酒を造る名蔵だ。

このボトルを前にすれば、ストレートなネーミングから真摯な思いが、味わいからは感動を受け取ることができる。地元米「華吹雪」で造られた特別純米酒は、梨や桃のような上品な果物の香りとご飯のような米本来のピュアな香り、するりとなめらかな口当たり、中盤からふくらみとまろみが感じられたっぷりと旨味が楽しめる。後味はナッツのような香ばしさと柔らかい甘みが残り、すっと消えていくキレもある。

この絶妙のコクとキレのバランスが日本酒好きにはたまらなく、もう一口、もう一口と飲みたくなる。料理のうまくする不思議なエッセンスも入っているようだ。王者。

詳細記事:人気蔵元&酒販店集団「和醸和楽」設立!

<DATA>
  • 1800ml  2,651円
  • アルコール度 15.5%
  • 日本酒度  +3
  • 華吹雪 55%精米

株式会社西田酒造店
住所:青森県青森市大字油川字大浜46
電話:017-788-0007
 

2:純米酒 黒牛(くろうし)

黒牛
 

蔵のある和歌山県海南市の黒江は、室町時代から漆器産地として栄えた職人の町。かつて奥まった入り江で、万葉集に「黒牛潟」として詠まれた風光明媚の地で、蔵の付近には黒い牛の形をした岩があったことから命名。1866年(慶応2年)、繁栄を極めた漆器職人達を顧客に創業した。

極端な淡麗辛口の見直しと蔵の風土にあった酒造りを念頭に、一本芯のある飲み応えと飲み飽きしない味わいが見事に共存する日本酒ファン涙モノの酒を送り出してくれる。お燗にして海の幸もいいが、鶏や豚肉もいい。クリームを使った料理にも。赤ワイン的な楽しみ方が出来る。デキャンタージュ(別の容器に移し替え、空気に触れさせまろみを出すサービス方法)もおもしろい。

<DATA>
  • 1800ml  2,450円(税別)
  • 720ml  1,200円(税別) 
  • 300ml  450円(税別) 
  • アルコール度  15.6%
  • 日本酒度  +4.0
  • 山田錦 60%精米(掛米)

株式会社名手酒造店
住所:和歌山県海南市黒江846
電話:073-482-0005
 

3:酒一筋 赤磐雄町(あかいわおまち)

酒一筋
 

1868年創業利守酒造のある岡山県赤磐市(旧・軽部村)は、「雄町米」の産地。地元の米を使い、地元の水で仕込み、その気候と風土で醸すことを信念とする同社は、栽培に手間がかかり農業に不向きとされなくなりかけていた軽部産雄町を復活させ、赤磐雄町(あかいわおまち)と命名(現在「赤磐雄町」は利守酒造の登録商標)。

大吟醸といえども非常に落ち着いたドライフルーツのような香り。味わいは、なめらかさとふくらみがあり、中盤から濃厚な旨味を感じとてもリッチ。「雄町」はボディのある味になる酒なのだと実感させてくれる。常温がうまい。チーズ料理ともいい。

<DATA>
  • 1800ml  5,000 円(税別)
  • 720ml    3,000 円(税別)
  • アルコール度数 15~16%
  • 日本酒度  +4
  • 赤磐雄町 38%精米

利守酒造株式会社
住所:岡山県赤磐市西軽部762-1
電話:086-957-3117
 

4:豊の秋 特別純米 雀と稲穂

豊の秋 特別純米 雀と稲穂
 

明治29年(1896年)、商業の町として栄えていた水の都松江市にて創業。米をはじめとした五穀の豊穣を祈り、芳醇な酒が醸し出されることを願い名付けらた。

この地方に伝わる木灰を使った太古の酒「出雲地伝酒」を製造する伝統技術を持つことでも裏付けられるように、常に高い技術でもって「ふっくら旨く、心地よく」をモットーとし、手造りの酒を生み続けている。乳製品のような香りとふくらみのある味わい。飽きないバランスもうれしい。飲むごとに豊かな気持ちになる。ぎゅっと旨味が詰まったアゴ(トビウオ)の野焼きとお燗は定番のセット。

<DATA>
  • 1800ml 2,450円(税別)
  • 720ml   1,200円(税別)
  • アルコール 15~16%
  • 日本酒度  +2.5
  • 山田錦・雄町 58%精米

米田酒造株式会社
住所:島根県松江市東本町3-59
電話:0852-22-3232
 

5:西の関 手造り純米酒

西の関 手造り純米酒
 

創業百年を経過し「品質一貫一世紀」をキャッチフレーズに、時代の風潮や流行に流されることなく、昔ながらの「手造り」にこだわり伝統手法で酒を生み続ける西の関。酒の味を形どる五味(甘・酸・辛・苦・渋)が調和した「旨い酒」を理想としている。

なかでもポリシーを最も表現しているのがこの純米酒。落ち着いた香りの中に、舌にずっしりと存在感を与える飲み口、中盤から後半に感じられるピュアな旨味がうれしい。蔵があるのは国東半島東部。地の関アジ、関サバ、城下カレイなど一級ブランド魚と一緒ならさらに言うことなし。

<DATA>
参考小売価格
  • 1800ml  2,544円(税別)
  • 720ml    1,140円(税別)
  • 300ml    540円(税別)
  • アルコール度  15%
  • 日本酒度  -1.5
  • ヒノヒカリ 精米60%

萱島酒造有限会社
住所:大分県国東市国東町綱井392-1
電話:0978-72-1181
 

6:男山 生酛純米

男山 生酛純米/米の旨味が生きたコクの日本酒

男山 生酛純米/男山株式会社(画像出典元:Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/B001TZ7ML0/?tag=aajg-115-22&linkCode=as1&creative=6339

自然の乳酸菌を使って丁寧に醸す伝統手法「生酛造り」で生まれる純米酒。北海道の日本酒は軽快なものが多い中、米のうまみと生酛ならではの心地いい酸味が感じられる北の定番純米酒。   

<DATA> ■男山株式会社
住所: 北海道旭川市永山2条7丁目1番33号
電話:0166-48-1931 
公式HP:http://www.otokoyama.com/
 

7:奥出雲 純米

 
奥出雲 純米/米の旨味が生きたコクの日本酒

奥出雲 純米酒 1800ml/奥出雲醸造(画像出典元:Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/B07CXM46R4/?tag=aajg-115-22&linkCode=as1&creative=6339


日本酒発祥の地ともされる出雲で伝統の技を継承する出雲杜氏の力作。すべて出雲産の酒米を使用した純米酒。出雲の酒はしっかりとした酸味があって濃醇タイプとされるがその代表。ヌル燗でじっくりやりたい。

<DATA>
  • 1800ml 2,300円(税抜)
  • 720ml 1,200円(税抜)
  • 300ml 500円(税抜)
  • 原料米 五百万石
  • 精米歩合 70%
公式サイト掲載価格

■奥出雲酒造株式会社
住所:島根県仁多郡奥出雲町亀嵩1380番地1
電話:0854-57-0888
公式HP:https://okuizumosyuzou.com/
 

8:純天山 特別純米 

 
純天山 特別純米/米の旨味が活きた日本酒

純天山 特別純米/天山酒造(画像出典元:Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/B003GU5CDQ/?tag=aajg-115-22&linkCode=as1&creative=6339


天山は「七田」のブランドが世界的な人気だが、それとともに地元で愛されるのが「天山」ブランド。地元佐賀の「天山酒米栽培研究会」が契約栽培する「山田錦」を55%まで磨き上げ、蛍の名水天山山系の伏流水で仕込んだ逸品。全国燗酒コンテストプレミアム燗酒部門 最高金賞の実力。

<DATA>
  • 1800ml 2,390円(税抜)
  • 720ml 1,170円(税抜)
  • 300ml    545円(税抜)
  • 日本酒度 +2.0
  • 酸度 1.8
公式オンラインショップ掲載価格

■天山酒造株式会社
住所:佐賀県小城市小城町岩蔵1520 
電話:0952-73-3141
公式HP:http://www.tenzan.co.jp
 

9:花垣 有機 純米

花垣 有機 純米/米の旨味が活きた日本酒

花垣 有機 純米/南部酒造場

名水と極上米の産地、福井県大野の酒蔵。「安全で安心」の思いから、地元で手間暇かけて作られた、有機JAS認定米を使用。柔らかさと清らかさに米の旨味がしっかりと感じられるバランスのいい純米酒。冷酒もお燗も両方オススメ。   

<DATA>   
  • 15度使用原料米 五百万石(有機栽培)
  • アルコール分 15度
  • 精米歩合 60%
  • 1800ml 3,240円(税込)
  • 720ml 1,620円(税込)
公式オンラインショップ掲載価格

■株式会社南部酒造場
住所:福井県大野市元町6-10
電話:0779-65-8900
公式HP:https://www.hanagaki.co.jp
 

10:大七 純米生酛 CLASSIC

 
大七 純米生もと CLASSIC /米の旨味が活きた日本酒

大七 純米生もと CLASSIC /大七酒造株式会社(画像出典元:楽天 https://item.rakuten.co.jp/kyushu-shouchu-club/nihonshu-195/

生酛造りのトップランナー「大七」。日本酒通に好まれるナチュラルな米のうまみを楽しめるブランドだが、特にこのCLASSICは、熟成酒が程よくブレンドされており、品格ある濃厚風味が何よりも魅力的。 日本酒大SHOW 『鍋料理に合わせたいお酒』 第一位にも輝いている。

<DATA>
  • 1800ml 3,132円(税込)
  • 720ml 1,566円(税込)
公式オンラインショップ掲載価格

■大七酒造株式会社
住所:福島県二本松市竹田1-66
電話:0243-23-0007
公式HP:https://secure.daishichi.com


<おまけ>
今回はランキングしなかったが、そのほか「悦凱陣」「杜の蔵」「群馬泉」「諏訪泉」「松の寿」「山陰東郷」などもこのカテゴリー。純米酒ベスト5・生もとベスト5、山廃ベスト5でも上げた銘柄たちも、もれなくこのカテゴリーに入る逸品だ。

 

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