芦屋マダムが恋する一軒

外観。
店は、この白いビルの2階にあります。
六麓荘を擁する芦屋の山の手は阪神間でも極めつけの高級住宅地。それゆえレベルの高いレストランのニーズが高いのも当然と言えましょう。

実際に、芦屋エリアではレベルの高い店(特にイタリアン)が多く、私自身、わざわざ京都からでも通いたくなる店がいくつもあります。そしてそんな芦屋で、類い希な名店として名を馳せているのが、リストランテ「ラッフィナート(raffinato)」。

場所はセレブマダム達の食卓を支えるスーパー「いかり芦屋店」のすぐ南側の、宮川沿いにある白いビルの2階。同じ2階には1個数万円以上もする犬小屋を販売しているお店が入居しているのは、さすがに芦屋といったところです。

注) 「リストランテ ラッフィナート」は2018年8月10日に移転リニューアルオープンされています。当記事は移転リニューアル前の過去記事となります。新店舗の場所や価格帯など詳しくは「リストランテ ラッフィナート」の公式サイトまたはインスタグラムを御覧くださいませ。
 

洗練されたイタリアン

ラッフィナート。
店内は洗練された上質な空間。
インテリアは店の名前そのままにすっきりと「洗練された」もの。特に宮川を見下ろし、芦屋の山手方面が望める窓側は特等席。優雅で心地良い気分でお食事が愉しめます。
 
小阪シェフ。
今年で34歳という若き新星シェフ。
シェフは小阪歩武さん。あのアルポルトの片岡護さんの元で修業しておられたと聞くと、美しく繊細な遺伝子をしっかと組み込まれた上で、どのように組み換えておられるのか?と期待が膨らみます。

以前までは、その腕を見込まれて神戸にあるリストランテを任されておられましたが、ご本人曰く「独立心が強かったもので」ということで、この芦屋にて独立を果たされました。
 

極みの魚貝料理

・甘い人参のスプーマ 生雲丹とコンソメのゼラティーナ
アミューズ。
Supuma di carota con ricci di mare
一皿目に供されるのは、見た目にも美しいムース&ジュレによる逸品。特筆すべきは、口に入れた瞬間にスーっと舌の上で儚く消えていく口溶け感と共に、優しく拡がる人参の甘味と、コンソメのコク深さ。単にあっさりしているだけの風味ではなくて、各々の素材が自然の持ち味を巧みに主張している点が素晴らしい! 素材を活かした上品で軽やかな料理の極みとも言えるスターターでした。


・トリッパと、具だくさんのインサラータ
前菜。
Insalata di "Rinforzo" e torippe
続いて登場した前菜は、様々な種類のサラダと、トリッパを添えた一皿。サラダと供にいただくのも美味ですが、トリッパ自体に下味がシッカリと付いているため、単体で食べるとその旨味を申し分なく堪能できます。こういった一工夫も二工夫もされたサラダは美味しいのはもちろんのこと、食べていて楽しいですね。


・帆立貝柱のオーブン焼き
前菜2。
Capesante al forno
北海道産の帆立貝柱に、パン粉とチーズ、そしてたっぷりのオリーブオイルを塗して焼き上げた一皿。香ばしいチーズの香りと、オリーブオイルが染み込んだ貝柱は、その香りと見た目だけでも食欲を誘います。歯応えもプリプリで、北海道のテロワールがたっぷり。
次ページでは、パスタ2種、メイン料理、デザートを御紹介します