第8回 厄払い(not厄介払い)

去年、僕らは2人そろって40歳になりました(「大台」に乗ったわけです)。気持ちは若いまま体だけがついていかないような……まったく実感がないまま迎えた40代でした。

ちなみに、ゲイの世界で「大台」と言えば「40代」がいちばん一般的だと思います。30代まではまだまだモテるし、元気にゲイライフを謳歌できる、けど、40代になると、オールする(朝まで遊ぶ)のもつらくなり、体型もお肌のコンディションも崩れはじめる、というイメージがあると思います。(年齢制限というハードルに直面することも途端に多くなります)

世間では、満40歳~42歳(数えで41歳~43歳)を「男の厄年」と言い、大病を患ったり、何かよくないことが起こる時期だとされています。「厄年」自体、迷信と言えばそうですし、厄払いも気休めみたいなものですし、僕の場合、女の厄年も気にしなくちゃいけないの?とか、疑い始めるとキリがないのですが、2人ならいいかな(今しかできないことだし、やってみよう)という気持ちもあって、旧正月の14日、チョコなんて見向きもせず、近所の神社に行って「厄払い」をしてきました。

社務所で住所と名前と生年月日を書き、御祈祷料を納めて、「家内安全」「商売繁盛」などの88の祈願項目の中から1つ選んで、白い法被みたいなものを着て、待合所で待ちます(夕方遅い時間で寒い日でしたので、僕ら2人だけでした)。やがて、神殿みたいな所に通されると、神主さんが太鼓を叩いたり、祝詞をあげてくれました。最後にお札やお神酒をもらって帰りました。

実は去年、前厄の厄払いに行ったとき、いただいたお札に「純一」ではなく「純子」と書かれていて、思わず笑ってしまいました。「やっぱり神様はお見通しなのね……」みたいな。(もちろん、巫女さんが慌てて平謝りで取り替えてくれました。住所が同じ2人なので、裏方さんが「内縁の妻」だと思ったみたいです)

今年は何事もなくスムーズに終わり、天気はどんよりでしたが、晴れ晴れした気持ちで家に帰りました(チャリンコで)。そして、いただいた五穀米みたいなのを白米にまぜて炊いて、ちょっと赤飯みたいになったご飯を美味しくいただきました。

これからの1年も無事に過ごせそうだね、と2人でほんわかした気持ちになれました。
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