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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました
橋本秀雄
『男でも女でもない性・完全版―インターセックス(半陰陽)を生きる』橋本秀雄(青弓社)
あなたが18歳の少女Aさんだとして、ある日突然、新聞に「Aは両性具有だ」と書かれたとしたら、どんな気持ちがするでしょう? 家族や医者から親身な気持ちで告げられるのではなく、全世界に「さらし者」にされるとしたら…そのショックは計り知れません。しかし、これは実際にこの9月に起こった出来事なのです。世界陸上女子800mで優勝した南アフリカのキャスター・セメンヤ選手のことです。彼女はショックのあまり、自殺監視センターに収容されました。幸い命は取りとめましたが、大きな傷(トラウマ)になっているそうです。本当に痛ましい話です。

遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などが非典型的な状態であるインターセックスの人は、2000人に1人くらいの割合で生まれるそうです。

最近、このセメンヤ選手の悲劇が報道され、日本小児内分泌学会が医療機関が性別を判定するためのガイドラインの策定に乗り出すというニュースや、毎日新聞で連載記事が掲載されたこともあり、世間でにわかにインターセックスへの注目が高まりました。

ゴトウの友達にも数人、インターセックスの人がいます。初めは気づかず、「ずいぶんきれいな男の子だなあ」と思ってたんですが、だいぶ後になって教えてもらったのでした。僕がゲイであることに悩んでいた以上に、彼は孤立無援な状況を生きていました。周囲に仲間もいなければ、理解者もほとんどいない…大変だったんだなあと思い、目頭が熱くなりました。

世の中には「男か女か」しかいないと思われがちですが、実際はそうではありません。インターセックスについて知ることは、性はもともと多様であること、「男か女か」を強制することの不条理に気づき、自身の性を見直すいい機会にもなると思います。

というわけで今回は、インターセックスについて書いてみたいと思います。医学的な説明だけでも何冊もの本になりそうな内容ですが、参考資料をたくさんご紹介し、できるだけ簡単にわかりやすくしてみました。