DVに悩んだとき、どうしたらよいのでしょうか?


ゲイのDV
海外ではすでに、ゲイカップル間のDVをサポートするキャンペーンや団体などがあります
「暴力を振るう彼氏なんて、別れちゃえばいいじゃん」「警察に届ければいいじゃん」と思われる方も多いでしょうが、同居して「結婚」同様の生活を送ってきたり、本気で愛してきた恋人を簡単に見捨てることはなかなかできないものです。母性本能が強い方は、上記のように「僕が面倒を見なければこの人はダメになってしまう」「僕が耐えて、この人を何とか変えてあげなければ」と思い込んでしまうこともままあるのです(その気持ち、よくわかります。とても他人事とは思えません)

最良の解決法は、自分たちだけで悩むのではなく、専門家の方に相談することです。
男女の夫婦(事実婚の夫婦も含む)は、そういうとき、法律と行政が手当をしてくれます。DV防止法に基づき、被害者が配偶者暴力相談支援センターに届け出をすれば、保護されるのです。
しかし、この法律は同性カップルは対象外です。(そういう意味でも、同性パートナー法は必要ですよね)
また、ゲイであることを公にして一般の窓口に行けるかというと、そのハードルを越えがたく感じる人も多いと思います。
ゲイコミュニティの中でも、DVに関する専門の相談窓口はこれまでありませんでした。本当に苦しくて誰かに相談したいと思った当事者の方たちは、おそらく、ゲイバーのママさんや、仲のよい友人、ゲイの人権団体やHIV団体などに相談してきたのでは?と思います。
 
性暴力被害ホットライン

性暴力被害ホットライン
0120-37-7867

10月2日~1月末 
日月金曜の15時~21時
※フリーダイヤルなので、全国どこからでも無料でかけられ、匿名で相談できます。性別を問わず、DV、性暴力、性被害、人身売買に関する相談を受け付けます。(こちらからチラシをダウンロードできます)
そんな中、レズビアンやゲイなど、セクシュアルマイノリティからのDVの相談を受け付ける初めての電話相談窓口が10月2日から開設されました。

NPO法人「全国女性シェルターネット」が平成21年度・厚生労働省社会福祉推進事業として行う「性暴力被害ホットライン」は、10月2日から1月末まで開設され、性別を問わず、セクシュアルマイノリティからの相談も受け付けると明記されており、たいへん画期的です。
毎週月金日曜の15時~21時と限られた時間帯ではありますが、相談できる窓口があるだけでも、DVに悩んでいる方にとっては本当に心強いことだと思います。
相談に乗ってくれる方は、セクシュアルマイノリティ当事者はもちろん、DVシェルターのサポートスタッフ、性暴力被害者支援に携わってきた方、性虐待被害者のサポーター、人身売買被害者支援に携わってこられた方、フェミニストカウンセラーといった専門分野の方々で、当事者ではない相談員の方たちも、みなさんセクシュアルマイノリティについての指導を直接受けて理解している方だそうです。

いったいどうして「全国女性シェルターネット」はゲイやレズビアンを支援してくれるようになったのでしょう?
同団体が主催する「ラジオパープル」という女性に対する暴力根絶を訴えるネットラジオのサイトを見ると、セクシュアルマイノリティのコーナーがあり、「"共生社会をつくる"セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク(共生ネット)」 というグループが受け持っていることがわかります。「セクシュアルマイノリティへの根強い偏見の解消と真の共生社会をめざして国政レベルに働きかけよう」と発足した全国ネットワークで、代表を務めるのは原美奈子(ミナ汰)さんという方。80年代からレズビアンのコミュニティ作りに関わり、90年代には性的虐待の自助グループを結成、現在は男女の区分に違和を覚えるトランスジェンダーとして、「共生ネット」をはじめ、講演会活動やロビーイング活動など、多岐にわたって活動されています。
ミナ汰さんだけでなく、たくさんのレズビアンの方やフレンドリーな女性の方たちが共生ネットや「全国女性シェルターネット」で活動しています。そのおかげで今回のDV相談ホットラインが実現したのです。感謝!ですね。

彼氏との関係の中で生まれてしまった暴力に悩む方は、独りで抱え込まず、ぜひ気軽に相談してみてください。
 
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