【豆知識】ほとんどのシカ科のメスは角が無いのですが、トナカイはメスも角を持っています。オスのほうが角が大きく晩秋に角が落ちて春から生え始め、メスは春先になってから角が落ちます。そのため、12月でも立派な角を持つメスがサンタのソリをひいている…という説もあるそうです。
「真っ赤なお鼻のトナカイさんは……」で始まるクリスマスソングは誰でも知っていますが、このトナカイさんには素敵なエピソードがあるのをご存知ですか?心温まる数々のお話、クリスマスが更に楽しくなりますので、是非最後まで読んでみてください。

●はじめに
サンタクロースのソリをひくトナカイについて

●エピソード1
勇気凛々。「真っ赤なお鼻のルドルフ」ストーリー

●エピソード2
これも素敵なお話です。ルドルフ誕生秘話

●エピソード3
脱帽です。北米航空宇宙防衛司令部によるサンタ追跡プロジェクト


どれが “真っ赤なお鼻のトナカイ” なの?

もともとサンタクロースは8頭立てのソリに乗っているのですが(下記「予備知識2」参照)、この8頭のトナカイには全て名前がついています。前から順番に……

Dasher(ダッシャ-) ・ Dancer (ダンサー)
Prancer (プランサー) ・ Vixen (ヴィクセン)
Comet (コメット) ・ Cupid (キューピッド)
Donder (ドンダ-) ・ Blitzen (ブリッツェン)

ところで、どれが有名な赤鼻のトナカイなのかというと、実はここにはいないのです。暗い夜道で困ったサンタクロースが、急遽「 Rudolph(ルドルフ) 」という名前の赤い鼻をしたトナカイに先頭になってもらったから。つまり、特別にお願いされたトナカイだったわけです。

では、なぜ9頭目にルドルフが迎えられたのか?そのエピソードに迫る…前に、少しだけ予備知識をどうぞ。


予備知識1: サンタクロースはこうして生まれました

サンタクロースのモデルは、1600年ほど前に生まれた聖者ニコラス。大変裕福な家に育ったニコラスが、貧乏ゆえに娘達を嫁にだすこともできず、仕方なく娘のひとりを身売りしなければいけない親娘の家に、名前も明かさずに窓から金貨を投げ入れたことに始まります(この金貨が暖炉のそばに干してあった靴下に入ったことから、吊るした靴下にプレゼントを入れる風習になったそうです)。

やがてニコラスは司祭になって人々の崇拝を集めるようになりましたが、恵まれない人、特に子供のために金品を与えてくれる聖人として有名になり、ニコラスの心を伝えるために、子供達にプレゼントを渡す習慣ができました。

聖(セント)二コラス → サンタニコラス → サンタクロース!


予備知識2: はじめはロバに乗っていました

フィンランド政府が支援する「公式サンタクロース」が11月19日に関西空港に到着。乗ってきたのは機体にサンタが描かれた飛行機だったそうで…。本番に備え、トナカイは体力温存中!?(写真:共同通信)
セントニコラスは、プレゼント入りの大きな袋を持って、ロバや馬に乗って子供たちの家をまわっていたそうです。

それがトナカイのひくソリになったのは、1823年に出版された『A Visit from Saint Nicholas』(出だしの一節から『The Night Before Christmas』と呼ばれることも多い)という クレメント・クラーク・ムーアの詩に、8頭立てのソリに乗ったサンタクロースが描かれていたから。その後、そこにルドルフが加わって、9頭のトナカイがソリをひくようになりました。


なぜ9頭になったのか?いよいよ「真っ赤なお鼻のルドルフ」物語 のご紹介です  >>>