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ウイスキー&バー/ウイスキーが旨い飲食店

NOS ORG/渋谷20代後半からの酒場(2ページ目)

ノス オルグはちょっと面白い。全144席の大箱。白州10年のハイボールにオーガニックジャンク料理。一杯につきNPO法人に10円の寄付金。そしてゲイの方専用のトイレ。この酒場で深く考えさせられた。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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オーガニックジャンクをハイボールで

上/塩モツ煮 下/大盛りパクチーのサーモンサラダ
上/塩モツ煮
下/大盛りパクチーのサーモンサラダ
NOS ORGは新しい渋谷の郷土料理を目指しているという。料理コンセプトは「オーガニックジャンク」。相対するものだが、有機野菜や産地が明確で安全な食材を使いながらジャンクな味付け、というものらしい。
まあ、何となくわかる気はする。酒飲んでるとね、しっかりとした味付けの料理ってのがひとつ、ふたつほしくなるもんね。

わたしがおすすめするのは塩モツ煮(780円)、大盛りパクチーのサーモンサラダ(800円)、フライドチキン(650円)。そしてもうひとつ、農家のこせがれ野菜(1,200円)だ。これは甘くてほんとうに旨い。白州10年の森香るハイボールとよく合う。
料理はさんまのスモーク、バルサミコきんぴら、マッシュポテトたらこ味なんてのが500円からある。

すでにウイスキー新時代が始まっている

上/フライドチキン 下/農家のこせがれ野菜(少なめサイズ
上/フライドチキン
下/農家のこせがれ野菜(少なめサイズ
ダイニングフロアで森香るハイボールを飲み、愉し気に食事する人たちを眺めながら、なんともウイスキーはいい時代を迎えたものだと嬉しく思えてきた。ビール代わりに気軽にハイボールの爽快感を満喫するシーンが当たり前になり、食中酒としての存在感も増してきた。一方では長期熟成ウイスキーをストレートやロックでじっくりと堪能するシーンもちゃんとある。
わたしの20代前半は日本人が凄まじい量のウイスキーを飲んでいたが、大概が水割をガブガブ飲んでいるだけの状況で、真にウイスキーの深い香味を堪能していたようには思えなかった。水割に関していえば、いまの人たちのほうがよほど旨い水割を飲んでいるのではなかろうか。つくり方にしろ、ミネラルウォーターにしろ、レベルアップしている。それに当時はシングルモルトや長期熟成ものなんぞ、なかなかお目にかかれるものではなかった。
消費量は30年前にはかなわないが、お気軽からじっくりまで、こんなにウイスキーの愉しみ方の幅が広がったのは日本のウイスキー史上初ではなかろうか。
昔は森香るハイボールなんてものもなかったしね。これだって香味の広がりのひとつだ。

NOS ORGは開放感にあふれていて料理がおいしく、非常に愉しめる酒場だが、わたしはそこでいろんな感慨に浸ることができた。酒場はやっぱり面白い。

個室
 
NOS ORG
東京都渋谷区宇田川町4-3 興和渋谷オルガン坂ビルB1F
TEL.03-5459-1717
18:00~2:00(金土~5:00/日祝17:00~23:00)
原則無休


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