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ウイスキー&バー/この店の、この一杯

6回銀座『絵里香』中村健二のジャパニーズ(2ページ目)

私が名ドクターと勝手に呼んでいる銀座『絵里香』の中村健二氏とジャパニーズウイスキーについて話した。60、70年代の面白い話がたくさんあるのだが、今回はとりあえず、現在のジャパニーズについての話を収録した。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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飽食の時代に、ハイレベルな香味

中村語録その2●
「ジャパニーズは水のように、体が自然に受けつける」
ジャパニーズとスコッチの味わいのたとえが中村氏らしくて面白い。
簡単に言うと「ジャパニーズは醤油、スコッチはバター」。バタ臭いものより、日本人はやっぱり醤油。慣れ親しんだ水、味わいは体が自然に受けつける。
先述の日本人が、日本人のためにつくったウイスキーとは、すんなりと日本人の体に馴染むことなのだ。和食の繊細な味わいが世界の人々を魅了しているように、ジャパニーズウイスキーもまた繊細で豊かな香味で世界を魅了しはじめている。

中村語録その3●
「飽食の時代に、もう一杯飲みたい、飲ませたい、と思わせる香味」
カウンター
店内はこぢんまりとしていて居心地がいい。カウンターでの立ち姿が美しい中村氏。
いまの世の中、おいしくないものを製品化できるわけがない。中村氏は「すべてのウイスキーがおいしい」という。
ただ響や山崎をはじめとしたプレミアムウイスキーは、この飽食の時代に「もう一杯」と客にもバーテンダーにもアクションを起こさせる、レベルの高い香味を抱いている。ここまで高められたことに中村氏は敬服するという。
 

自国に誇れるウイスキーがある幸せ

中村語録その4●
「お客様がマニアになるのはいい、商売人がマニアになってはいけない」
これは私が、もし日本にいいウイスキー蒸溜所がなかったら、バーテンダーのモチベーションも随分と違うのではないか。ただ輸入ものを扱っていたなら、マニアにならざるを得ないのでは、と質問を向けた時に出てきた言葉だ。

スコットランドを旅して、おたくになってしまうバーテンダーもいる。
ただ「やはり日本に立派な蒸溜所があることはいいことです。ベテランも若手も、山崎や白州、余市といった蒸溜所に出かけ、熱心に勉強する機会が年々増えてきています。そこでウイスキーづくりを学び、ジャパニーズとは、スコッチとはと自分なりに考える。サービスする側としては、大切な時間です」と中村氏は答えた。

これがその夜の中村氏との会話の主要部分である。まだまだいい話があるのだが収録し切れないのが残念だ。また別の機会をつくろうと思う。

絵里香
東京都中央区銀座6-4-14 HAOビル2階
Tel.03-3572-1030
17:30~24:00 日祝休
地図:Yahoo!地図情報
チャージ¥1,000、ウイスキー・カクテル¥1,500~、山崎18年¥2,500
 

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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