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ウイスキー&バー/ウイスキーが旨い飲食店

13回西麻布『豚組』ブランド豚とウイスキー(2ページ目)

ハイレベルなブランド豚の食べ比べを西麻布『豚組』でできる。一般的なとんかつ定食の次元を超えた個性あふれる旨味を堪能する小宇宙だ。このブランド豚とスコッチのバランタイン17年トルネードが合うんだなこれが。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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とんかつにトルネードがよく合う

さて、登場したのは豚組膳(¥2,800)。ブランド豚の個性の違いが楽しめる5種類の組み合わせだ。ひと口かつタイプで皿に鎮座している。
ロースは岐阜県産の飛騨けんとん豚、岩手県産の白金豚、沖縄県産の乙羽の島豚。フィレは沖縄県産の今帰仁アグー豚、そして飛騨けんとん豚だった。この5品を眺めながら、豚肉の食べ比べの初体験に思わず笑ってしまった。2ブランドというのはあるが、まさか自分の人生の中にここまでいろんなブランド豚を一気に食す日がくるとは。なんとも愉快。
そしてバランタイン17年トルネードグラスを片手に食べてみると、もっと愉快。
とんかつと鹿肉
上/ブランド豚の食べ比べができる豚組膳(¥2,800)。厚さ3センチの食べ応えはやみつきになる。下/蝦夷鹿のカルパッチョ(¥1,500)。とんかつが揚がるまでのひと時を十二分に愉しませてくれる。
合うんだな。豚肉のほのかな甘みと芳しさ、バランタインのフルーティな甘味とスパイシーさ、両者の旨味が口中でジュワッと見事に溶け合う。トルネードだが、私は水を加えないほうがとんかつには合うと感じた。ロックタイプでトルネードし、氷が溶けるのを待ちながら飲む。つまりバランタインの芯の強さを感じながらのほうがとんかつにふさわしいような気がする。

たださまざまな豚肉の旨味を堪能するから、複雑妙味な香味を持つブレンデッドウイスキーがふさわしいのだが、極めれば、ひとつひとつのブランド豚に合うシングルモルトがあるのではないだろうか。

一日二度、明日もいける

ひとつひとつのブランド個性を伝えるとキリがないので、とりあえずこの店推奨の飛騨けんとん豚だけを説明しておく。
簡単にいえばサッパリとしている。しっかりとした旨味がありながら柔らかい肉質が噛むほどにしっとりサッパリと変化する。この飛騨けんとんは納豆を混ぜたヨモギを食べて成長したという。そう聞くと、なるほどと納得させられる味わいだ。
明日も食べよう、と誘われたとしても二日続きでとんかつに挑めるほどのものである。ランチに食べて、ディナーにもやってくる客もいるというから、食べ比べの面白味だけでなく、飛騨けんとんの力も大きいんじゃなかろうか。

他には十勝ホエー豚、岩手の岩中豚、中国原産黒豚の梅山豚、スペイン原産のイベリコ豚(限定10食¥4,800)など、いろいろとある。豚の旨味、ジューシーさをそれぞれのブランドで見出せる。アンデスの岩塩、愛知の太陽ソースがベースの特製ソースなどで食べるのだが、何も付けないでも十分いける。
まあ私は、とんかつとウイスキーが合うことがわかっただけでも豚組に感謝。
おすすめINDX『ウイスキーがおいしい飲食店』を是非ご覧いただきたい。



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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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