ウイスキーにも格付けがある

スコッチウイスキーのモルト原酒には格付けがある。ワインでいえばボルドーのメドックの格付けをイメージしていただきたいのだが、スコッチの場合は法的なものではない。

19世紀末にブレンダーの間で自然発生的に生まれたようだ。モルト原酒を買い付けてブレンデッドをつくる場合の取引価格や原酒交換率に、その格付けが大きく影響する。
4ランクあり、最上級はトップ・ノッチと呼ばれる。トップ・ノッチを生む蒸溜所はいま11ぐらいであろうか。全部は教えないがマッカラン、グレングラント、クラガンモア、モートラック、リン
響
左/響30年(¥80,000)。右/響21年(¥20,000)
クウッドといった名が挙げられる。

国は違うが、ジャパニーズウイスキー、とくにサントリー山崎蒸溜所が生むモルト原酒は、トップ・ノッチといえるレベルにあるのではなかろうか。

近年、サントリーウイスキーは世界的な権威のある酒類コンテストで連続して栄誉に輝きつづけている。ブレンデッドウイスキーの響30年、響21年。シングルモルトウイスキーの山崎12年、山崎18年、白州18年といったプレミアムウイスキーが受賞製品だ。

これらがロンドンで毎年開かれているISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)、サンフランシスコでのSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・チャレンジ)といったコンテストで、全酒類部門の最高賞であるトロフィーやウイスキー部門での金賞を獲得している。
まったくもって快挙といえる。

今後愉しみなモルト原酒

山崎18年を私は好むが、この一瓶を飲んでいると熟成感や香味のバランスなど、タイプは異なるがマッカランと比べてみても勝るとも劣らないと思える。そして前述の受賞である。

スコッチとジャパニーズは歴史、風土が異なるのだから比べても仕方がないのだが、それでもトップ・ノッチのレベルにあるのではないかと思うのだ。響30年が2004、2006と2度もISCのトロフィーを受賞していることでも、メインとなっている山崎のモルト原酒の深遠さがわかるというもの。

では白州はどうなんだ、という人もいるだろう。白州18年は今年のISCで金賞を受賞している。私の勝手な解釈だが、白州のモルト原酒はこれからが愉しみであり、もっともっと酒質を高めていくのではないかと期待している。そのあたりのことをトップ・ノッチを例にしながら次ページでは語ってみたい。(次ページへつづく)