横浜生まれのバンブーを飲もう
 
ブラッディ
上/ブラッディ・シーザー 下/ホワイトミモザ
ただこうした紋切り型ではなく、口溶けがすっきりしていてキレのよいもの、舌の上に後味を残さないものなら、なんでもいいといえる。
たとえばトマトジュースとウオツカのブラッディ・メアリー。もしバーにトマトジュースにハマグリのエキスを加えたクラマトジュースが用意されているなら、ブラッディ・シーザーをすすめる。スープ感覚で飲めるオードブル的カクテルだ。これは旨いよ。
ちょっと洒落てみるならシャンパン・カクテル。シャンパンにオレンジジュースのミモザは有名だが、グレープフルーツジュースに代えてホワイト・ミモザってのは粋だ。
まあ最近は多くのバーで季節のフルーツを取り揃えているので、シャンパン、スパークリングワインをベースにしなくてもフレッシュフルーツを使ったおいしいカクテルをつくってくれる。まずはバーテンダーに相談すること。そして食事に行く前だと告げること。さらには好みだけでなく、アルコールに強いか、弱いかも告げる必要がある。

ではアルコールに強い女性には何がいいのか。
マティーニは食前酒といわれるが、私は多くの日本人には当てはまらないと思う。あまりにもマッチョな酒だ。とはいえ、意外と女性に酒が強い人が多く、飲めるならマティーニは格好いい。

 
バンブー
バンブー
ただ私の好みとしてはバンブーをすすめたい。ドライ・シェリー、ドライ・ヴェルモット、オレンジ・ビターズを使う。これは横浜生まれのインターナショナル・カクテル。明治時代、横浜のグランドホテル(現在のホテルと関連性はなし。焼失したため)のマネージャーを務めていたルイス・エッピンガー氏(サンフランシスコ出身)の作で、豪華客船の時代に世界の港に伝わり、メジャーとなった。
バンブーのヴェルモットをドライからスウィートに代えるとアドニスというカクテルになる。だが私はバンブーの方が好きだ。シェリーの風味がすっきりと活きているからだ。

ちなみにヴェルモットとは何か。フレーバード・ワインと呼ばれるもので、ワインに薬草や香草、果汁などを加えて、独特の香味に仕立てたもの。ドライとスウィートがある。
この夏8月。60歳ぐらいのご婦人と5時間ぐらいデートしたが、食前にドライ・ヴェルモット、食中はレストランで白ワイン、食後は再びバーでドライ・ヴェルモットであった。しかも食後はバーへ2軒行った。ずっとヴェルモット。驚異だった。(次頁は食後酒へつづく)