『焙煎樽貯蔵梅酒』というラベルを見て、のけぞった。
まさか、がそのまさかだった。ウイスキーの熟成樽で3年貯蔵という、いまだかつてなかった梅酒が目の前にあった。
ボトルのまま冷蔵庫で冷やした方がいいのだが、いきなり封を切ってショットグラスに注いでみた。



意外だった。フレッシュでフルーティーな梅の果実香に樽由来のバニラ様の香りが相まった、よく知っている梅酒とは異なる本格派のリキュールの芳香が鼻腔をくすぐった。口にすると甘酸のバランスがよく、これも樽由来の嫌味のないスッキリとした渋味も感じた。
女性にたとえるなら、20代の若い女性にはない、30代の大人のいい女の色香とでもいえようか。決して熟女ではない。しなやかさのある美しさだ。


3年という樽貯蔵がその美しさを生んだのだろう。
樽はウイスキー貯蔵に約50年使ってきたオークの古樽らしい。3回、4回と使うと樽の熟成力は枯渇する。だがこの古樽を焙煎することで再活性させたようだ。