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西新橋の外堀通りから、東京タワーをめざして愛宕通りを南下すると、しばらくして左手にナゾの黒い物体がうずくまっているのが確認できる。

なんでしょう、これは?奇怪なことです。

用意した加水
▲一見フツーの街なみ 画像拡大

用意した加水
▲そこにはナゾの物体 画像拡大

用意した加水
▲小さな看板で蕎麦屋とわかる 画像拡大

用意した加水
▲Barみたいな空間 画像拡大

地味だけど、派手な物体である

昼時など、満足顔のOL二人づれがその黒い函のなかから出てくる。訳知り顔の サラリーマン風の3人づれが、吸い込まれるようにその函に入っていく。

己れの存在感を完璧に否定した存在感なき存在。でも、それがまた東京という街では最強のパフォーマンスとなって、究極の派手な存在となってしまうのである。

物体に近寄ってみる、小さく・小さく、ごくごく控えめに「そば処」の看板。入り口から中を覗くと、洞窟の中のような暗闇となっている。気になる店なのだ。

思い切って入ってみると、意表をついた大きなテーブル。お洒落な黒御影石でフィニッシュされて、そばよりも粋なカクテルが似合うような空間。

「マスター、いつものね」
「は、かしこまりました」

という調子でドライマティーニが出てきても、不思議ではない。

でも、ここは高級な立ち食いそば店なのだ。この雰囲気だからこそ。OLの皆さんも何の抵抗もなく通ってしまうというわけだ。

お昼をずいぶん回っているというのに、中では大勢のお客さまが美味しそうに蕎麦を啜っていた。なかなかの繁盛店なのである。

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