テーマは「値下げ」と「エコ」


今年も新酒の予約受付が本格化している。ボジョレ・ヌーヴォー、またはボジョレ・プリムールとは、フランスのボジョレ地区でその年に収穫したばかりのガメイ種ブドウから造る赤またはロゼの新酒で、白ワインやスパークリングにこの名を使うと違法。だがボジョレの隣のマコネ地区、そして他国からはさまざまな新酒がさかんに輸入されてボジョレとともに売られている。

ボジョレの新酒に限って今年の状況を見ていこう。ボジョレ・ヌーヴォーの価格は近年、ユーロ高などコストが上がって値上がり傾向にあったが、今年は100円台で値下げし、フルボトルで2000円台に収めたアイテムが目立つ。数少ない高級銘柄は3000円台、ハーフボトルなら1500円前後が多い。値下げ理由はコスト低下が多い。

まず、為替相場の上下によってワインを仕入れる価格が変わるが、フランスの生産者に支払うユーロが円換算で安くなり、ワインの仕入れ価格が下がった。また、世界的な不況でワインの売れ行きが落ちている影響もあるに違いない。

ワインボトルにも変化がある。欧米で早飲みワインに一般化しているペットボトル(ポリエチレンテレフタレート製のプラスチックボトル)。 これを使ったワインは昨年から日本市場でも出回り、売れ行きは好調。新酒にも、ペットボトルに詰めたものが増えた。

ペットボトルは1本500グラム前後の重さがあるガラスボトルよりも重量が下がり、価格と輸送費が大幅に節約できるのだ。製造と再生利用にかかるエネルギーも低めで、環境にも優しい。酸素を少し通すが、短期間の流通中に酸化のリスクは低い。

フルボトル一本当り1000円前後という航空運賃も下がった。ボジョレ新酒は急いで醸造して短期間に大量空輸するので、航空貨物が混み合って割高になるのが例年の傾向だった。しかし今年はボジョレ生産者からの新酒出荷が「11月2日以降」に早められ日数に余裕が出来て日本への出荷が割安になり、また燃料費が下がった。

こうしたコスト低下の結果、不況の中でも値打ち感が出るようなヌーヴォー値下げが実現されたのだ。では次ページで、取扱い小売店別のネット情報をチェックしてみよう。