「カシャ」「ピンポーン」「ぴゆ~」

『200×年4月某日。私はいつもの飲み食い仲間と、できたばかりの話題のフレンチに出掛けたときのことだ。隣のテーブルは四人の女性たちが淑やかにシャンパーニュグラスを傾けている。前菜がサービスされたその時だ。「おいしそう~」という甲高い声と共に、4人はおもむろに携帯電話を取り出し、間髪いれずに「カシャ」「カシャ」「ピンポーン」「ぴゆ~」と写真を撮り始めた。

静かだったレストランの空気が固まった…。

びっくりしたのは私だけではなかった。近くのテーブルのご婦人たちも「??」という表情だ。支配人がさり気なく注意したにも関わらず、メインディッシュの時も電子音が鳴り響いた。彼女達は悪びれた様子もなく食事を続けていた。』


これに近いシーンに遭遇した方は少なからずいらっしゃるのではないだろうか。

携帯電話
とにかく構える時間を短くしたい
フレンチに限らずレストランは料理やサービス、席を共にする人と楽しく過ごす場所だ。そこはパブリックな場所であり、そして同じ空間を共にしている方々と過ごす場でもある。もちろん店のスタッフも含めて、であることは言うまでもない。

これまでのように電車の中で話をするとか以外のことについて論じられることが増えてきた。かつてレストランにおける携帯電話のルール・マナーについて記事を書いたが、意外に「そのとおり」だという声が多く届いた。しかし、「わかってはいるけど、なかなかやめられない」という声も。

さて、携帯電話に関連して最近どうも気になることがある。

冒頭のようにレストランで料理の写真を撮るときのことだ。それは撮るという行為ではなく、撮るときのマナー。まず携帯で撮るのは絶対にやめたい。賢明な読者ならすぐにお分かりだと思う。

「カシャ」「ピンポーン」「ぴゆ~」

幾通りのシャッター音は何であれ、パブリックな、それも写真を撮るということを想定していないパブリックな場所においては周りの人への配慮に欠ける行為だ。その人の持つ品格をたかだか携帯の電子音で落とすことはない。先日友人達と一緒にフレンチに出掛けたときも同席者は携帯を取り出し、写真を撮ろうとした。

「やめたほうがいい。僕の撮ったものを送ります。」

とは言え、「食べたものの記憶をビジュアルで残したい」こと自体は悪いことではない。

堂々と一瞬で

ではどうしたらいいか?それはストロボを焚かずに、堂々と、そして一瞬のうちに撮ることだ。カメラの機能を理解し、どの角度から撮ればいいのか、そのためには少しばかりの練習が必要だが、オールアバウトのデジカメガイドの記事にちゃんとあるので、ぜひご一読いただきたい。

デジカメ
絶えず構図は意識したい
かく言う私はソニーから出ているサイバーショットの撮影の角度を変えられる機種を持ち歩き、一瞬のうちに撮影を終える。向かいに座る人も気付かないことが多い。かといって周りの目を気にしてコソコソと撮影するのは食欲に大きく影響するので、堂々と構図を決めて焦点を合わせる。

とにかく携帯カメラを構えて料理を睨み付けるのは滑稽極まりない。デジカメであってもあれこれと角度を考え、何枚も撮ることほどみっともないことはないだろう。そうしている暇があったら温かいうちに早く食べることだ。手馴れたカメラを持っている人が撮ればいいし、後から送ってもらえばいいだけの話。写真を撮りにレストランに行くわけではないのだから。

BEIGE東京では席で料理写真を撮ることはご遠慮いただいていると聞く。これは普通のデジカメでは暗くて写らないということと、自動でストロボが炊かれてしまうことがあった場合、シックな雰囲気が乱されるからだと推測される。

「音」そして、レストランでのマナーには十分注意して楽しく食欲を満たしたいものだ。

レストランで楽しい時間を過ごすために。携帯電話を切ろう!!

オールアバウト デジタルカメラガイド

オールアバウト 携帯電話ガイド
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