フランス人ワインインポーターのルカ・パルノという友人がいる。ルカ氏はラングドックを中心としたワインをレストランへ販売するナイスガイだ。そんな彼と先日あるレストランでの食事会で久しぶりに会い、ワイン&グルメ談義に花が咲いた。そんな彼に「最近どっかいいとこない?」と聞くと、教えてくれたのが初台のラ・カスケットだ。

そう、その場所は昨年まであの超人気店があったところ。



ルカ氏から聞いた翌日の日曜日夜開店と同時に、予約もせずに静かに店のドアを開けた。概観も内装も価格もオープンキッチンもほぼ同じだ。5000円のシェフお任せコース、3700円の前菜+主菜+デザートのコース、そしてリーズナブルなワインも不思議と同じ。ただ、シャンパーニュ・ペルトワをオンリスト筆頭にするあたり、にやりとしてしまう。


ルカ氏の輸入したシャンパーニュ・パニエで、新しいレストランを見つけたことでまずは乾杯。料理はプリフィクスの3700円コースから、まず野菜のスープをオーダー。様々な野菜を煮込み、リゾットで食感をつけている。ややコショーの効いたスパイシーな味わいは食欲をさらに高める。寒い夜には非常に温まる究極のスープだ。

  はっきり言って「すげー、うまい!」


メインディッシュは鴨のローストを選ぶ。歯ごたえある胸肉と、軽めにソテーされた大ぶりの野菜の取り合わせも、お腹が空いた私にとっては最高の一皿。歯にぎゅっと滲む鴨肉の肉汁はなかなか食べ応えのある料理を終えると最後はチョコレートケーキのデザート。かなり濃いが、この程度はフランスでは当たり前。見た目はともかくガツンとくるチョコレートに久しぶりに遭遇した。

といったように料理はボリューム感もあり、味わいは輪郭がはっきりとしたもの。サービスもつかず離れずで特に何か足りないわけではない。オープンキッチンなのでシェフの動きも手に取るようにわかる。

しかし、その日は圧倒的に足りない何かがあった。それは。。。