オバケのかわいさだけでメロメロ

オバケの階段
数あるボードゲームのコマの中でも屈指のかわいさを誇るオバケコマ。しかしこいつらただキュートなだけではない!
みてください! このめっさかわいいオバケを。これは『オバケの階段』というボードゲームのコマ。見た目だけではもちろん遊んでもとてもたのしい優秀な作品。

そしてこのゲームには、ドイツのクラフトマンシップに裏打ちされた多くの秘密があります。それは・・・


秘密1 これはドイツ一、いや世界一のボードゲームなのだ

ドイツには、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel Des Jahres 以下SDJと略)という優れたゲームを表彰するアワードがあります。SDJのゲーム界におけるその注目度の高さは、映画におけるアカデミー賞に匹敵する権威があると思っていただければまず間違いありません。(実際、受賞後はミリオンセラーになる作品もあるほどの影響力!)


この『オバケの階段』は2004年のSDJの「子供ゲーム賞」を制した受賞作!!! ある意味ドイツで最高、いや世界最高の子供用ボードゲームであると証明済みのゲームなのです。


秘密2 エコロジー大国ならではの素材重視のプロダクト

ドイツ産ゲーム全般にいえることですが、コマやサイコロなどのコンポーネントにプラスチックが使われるケースは少なく、紙や木材といった自然素材を利用しているのが特徴です。

これには理由があります。ドイツはエコロジーに対する意識が大変高い国です。そのためゲームに限らず、あらゆる工業製品において、メーカーがリサイクルの難しいプラスチックを使うと、消費者から嫌悪感をしめされ敬遠される傾向にあります。(不買運動にまで発展する例も過去にはあった。)



冒頭のオバケも、一見プラスチックに見えますが、実は木材を削りだしたもの。効率よりもエコを、そして何よりも子供が直接手で触ることを重視して、自然素材にこだわっているのです。

さらに秘められたドイツ産ボードゲームの秘密とは→

秘密3 子供でも分かるルールで大人でもたのしめる!

タイトル
このオバケのコマは、手前にある子供コマに被せることできる。これがゲームのキモ!
子供用のゲームなので、小さいお子様でもルールを理解できるほどシンプルです。それでいながら歴代の受賞作を遊んでみれば、大人が遊んでみても十分おもしろいのがわかるはずです。

『オバケの階段』はすごろくです。サイコロを振り、自分が担当する子供コマを移動させ、階段の最下層から頂上部へ最初にたどり着いたプレイヤーが勝利するのですが・・・ 


が、SDJ受賞作が、単なるすごろくのはずがありません。ゲームを盛り上げる一ヒネリがあります。それは・・・


あれっ! どれがオレのオバケだっけ?

オバケの階段
やべ! 子供相手に手加減するつもりが、本気で自分のコマがわからなくなった!?
サイコロの目の中にオバケマークがあり、これを振ってしまうと、子供コマにオバケを被せるのです。

ここがポイント! オバケのコマの内部は空洞でになっており、子供コマとは磁石によって吸い付き合い一体化します。


ゲーム中盤には全員がオバケになってしまっていることでしょう。この後さらにオバケマークを振ってしまったら・・・ ボード上のオバケとオバケを入れ替えるのです! もちろんゲームの途中でオバケの中身を確かめることは禁じられています。


つまり誰がどのオバケを担当していたかをちゃんと憶えておかないと、自分がゴールにたどり着いた(と思って)オバケの中身を確かめてみたら別のプレイヤーのコマだったなどということがあります。(この場合、勝利は別のプレイヤーのものになります)お子様が遊ぶのであれば、たのしみながら記憶力を養えることでしょう。


えっちらおっちら、階段を登っていくオバケたちのユーモラスな姿と、ゴールのオバケの中身が明かされる瞬間にプレイヤーたちにもたらされる悲喜交々のドラマ。これらがこのゲームの最大の魅力です。


秘密4 ゲームの世界を広げる仕組み

タイトル
基本のボードの横に、拡張版のボードを継ぎ足したところ。ビンに封じ込められてしまったオバケは動くことがでいない!
ボードゲームには基本のセットにプラスして、追加のセット(拡張版)を買うことでさらにゲームの遊び方を広げるという方式があります。

『オバケの階段』にも拡張版があります。これには階段の段数を増やすためのボードと、追加のオバケが2匹と(基本セットでは4人ゲームだが、拡張版があれば6人まで遊ぶことができる。)オバケの動きを封じ込めてしまう緑のビンが入っています。

実はビンはプラスチック製なのですが、エコ重視という原則を守りつつも、ゲームたのしくグレードアップするのであればこれくらいの逸脱はギリギリセーフなのでしょう。


『オバケの階段』は、見た目、ルール、ギミック(仕掛け)が見事に融合している非常に優秀なゲームです。一度遊んでもらえれば、これが子供ゲーム部門で受賞された理由がすぐに合点いくことでしょう。



本日のボードゲームに込められたドイツ魂な関連・参考サイト

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