バックパッカーが必ず目にする光景

タイポリーの箱の表と裏
この外観でよくモノポリーとわかったものだ・・・
東南アジアを旅行した経験がある方なら、各都市でみられる露天マーケットで、あらゆるパチもん、ニセもんの洪水を目にしたことがあるでしょう。Tシャツ、バック、時計などのさまざまなブランド品のコピーがずらりと並んでいます。

が、真剣にコピーしているというよりも、かなりゆる~くパクっており、ロゴのつづりが思いっきり間違っていたり、有名キャラクターがかなり稚拙に模写されていたりと相当脱力系。

目くじらを立てるというよりは、それを通り越し笑うしかない状態です。あはは…(あ、もちろん買ったり、日本に持ち込んだりしちゃだめですよ) でもこのアバウトな感じ、嫌いじゃないです。

さて、そんな状況ですからボードゲームがパチられていたって何ら不思議ではありません。


その奇跡は母の献身的な愛から生み落とされた

タイポリーのコンポーネント
母の愛は国境さえ軽く越える。タイからやってきたこのモノポリー(?)には恐るべき秘密が隠されていた!
事実、最近ある知人から「これは珍品だから!」と譲ってもらったモノポリー、いや、モノポリーらしきボードゲームなのですが。こ、これが想像を絶するパチもんの極み!  あまりにイカシテるのでみなんさんにご紹介します。

この知人はもともと「ご当地モノポリー」を集めており、母親がタイ旅行に出かけるのでお土産にモノポリーを頼みました。で、母親が買ってきたのが件のボードゲーム。

うんうん、息子の趣味なんて、かーちゃんには理解できないよな。で、当然のようにリクエストとは違うものが知人の手元にやってきたというわけです。が、いいんです。それに結果として、巡り巡ってこれほどの逸品をみなさんにご紹介できるのですから…


ツッコミどころありすぎ。これがタイポリーだ!

まずは知人から双六屋が譲り受けたこのボードゲームを、入手国の名前を借りて便宜上「タイポリー」と呼ぶことにしましょう。

タイポリーの箱、ボードなどのコンポーネントをすべてひっくり返しましたが、モノポリーの版権をもつ、パーカーブラザーズあるいはハズブロの表記は一切なし。ひょっとしたらタイ語で書いてあるのかな?

タイポリーの家とホテル
写真がピンボケしているのではない。バリが多く、家やホテルの輪郭がボケているように見えるだけ。このへんの力の抜け具合がいい感じだ。
まずはジャブから。家が赤でホテルが緑と通常のモノポリーとは配色が反対になっています。

その数ですが、タイポリーでは家が60個、ホテルが20個入っていました。ちなみに本物のモノポリーでは家32個、ホテル12個ですのでほぼ倍の勘定。多すぎ!  建築資材が不足することはまずなさそうです。まあこのあたりはかわいいもんです。


で、権利書(らしきもの)もあるのですが、これがカラーリングされておらず、すべてただ白紙のカードにテキストが印刷されているだけ。土地を買ったときに探す手間がかかりそう… ちなみにウラはザラ紙で何の印刷もありません。つまり抵当権はないのでしょうな。ある意味潔し!

次ページでは更なる驚きとツッコミが→

パクり具合の脈絡のなさがかなりいい感じ

タイポリーのボード
土地の価格は本家を忠実になぞってある。が、油断してはいけない。何故なら「共同募金」まずが存在せず、すべて「チャンス」になっている
次にボードを検証してみました。マスの構成ですが、土地名は双六屋にタイ語の知識がないためためまるで読めません。でも土地の価格を本物と見比べると、忠実に再現してあります(ただし土地の価格は本家の×10になっている)

が、物品税などは独自の税率を設定しているようです。また本家には4つある鉄道のマスの個所は、すべて高層ビルに変っていました。




タイポリーの紙幣
紙幣に挿絵がないと寂しいとおもったのだろうか。でもそこで何故恐竜を選ぶ!?
土地価格が×10なので、紙幣も最低紙幣が100バーツ(で、通貨単位はコレでいいんだよな多分)、最高紙幣は5000バーツです。しかぁし、図案には唐突に恐竜が登場! 

な、何故ここだけジュラシックパーク!? ちなみに紙幣上にはアルファベット表記があるのですが「SUUNSIASUS」 うーんなんだろう。わかる人にはわかるのかなぁ。



チャンスカードには一斉を風靡したあのキャラクターが

ボード中心部にデカデカとハテナマーク(って、こっちが「?」だよ!) 通常のモノポリーではこのハテナマークは「チャンスカード」を引くマスです。「チャンス」のマスはありますが、本物にはある「共同募金」のマスはなく、すべてハテナ。うーんチャンスだらけってことか。

タイポリーのチャンスカード
き、き、キターッ(。△。)!!!アジアでも一斉を風靡したあのキャラクターを丸パクリ!
で、来ましたよ。ここで1発目のビックウェーブがっ! うっひゃー、その肝心のチャンスカードの背景にはセー●ームーンのお姿が! 

しかし前述のとおりテキストは読めません。何が書いてあるんだろー。そして何故かほとんどのカードの文末に「500」か「200」のどちらかの数字があります。うーん。お金を払うか貰えるかなのだろうか…


そしてついにタイポリー最大のタブーにツッコむ→

ルールはモノポリーよりも簡単・・・ なのかもしれない

タイポリーのルール!?
どうみても双六にしか見えん。箱の裏書に文字がたくさんあったので、あっちのほうがルールなのだろう。
だいたいですね、ルールブックらしきものが、紙切れ1枚しか入っていないんですよ。これで複雑なモノポリーのルールをすべて網羅しているとはとても思えない。

いや、ルールブックでさえないのかもしれません。半分以上がイラストで、どうも「蛇のゲーム」といわれる双六らしいのです。ひょっとしてルールブックなどではなく、単なるオマケなのか!?



ヤッチマッタヨオイ! タイポリー最大のタブー!!!

でもって、駒とサイコロなんですが…。そもそもサイコロが一個しか入っていません。2振りをしなければならないのか、1振りでいいのか・・・ しかし、ココで来ましたよ、本日2回目のビックウェ~~~~~~~~~~ヴっ!!!!! それはタイポリーの駒でした。

タイポリーの駒
タイポリー最大のタブー、それは駒だった。こんなことが●ィズニーにばれたら・・・ぶるぶる。
左上から時計回りにからおそらくドラ●もん(にしてもなぜ剣を掲げている?)、その妹とおぼしき●ラミちゃん(だよな) んでもって、何をパクったんだか判別不能のヒゲおやじが一人。いや、ひょっとするとサンタクロースか7人の小人の誰かかもしれません。

そして、そのキャラをパクろうものなら世界一キケンとおそれられているミッ●ーマウスあるいは、ミ●ーマウス(らしき動物) 

コンポーネントにあった駒はこの4つだけです。ハイ。譲り受ける前に、何個か駒が紛失したということは、ちょっと考えられません。何故なら駒はビニールに入って未開封でしたから。4人までしか遊べないのは、サイコロが1つしかないのと関係があるのかな? 

それにしてもパチもにしてこの味わい、このコクは癖になりそうです。実際これで遊ぶというよりは、友人知人に披露して「うおおー」という驚愕の叫びをあげさせることで所有者の優越感を刺激する逸品(事実、こうして記事にしてしまっているわけですから) 本家の対極にある本物のパチもんでした。


本日のモノポリーな関連・参考サイト

モノポリーおすすめINDEX 双六屋渾身のおすすめリンク集
モノポリー美術館 『ボードウォーク・コミュニティー』の1コーナー。世界の名品・珍品の画像
岡田豊 世界一の大富豪になった男 モノポリー世界チャンピオンへのインタビュー記事
モノポリー世界選手権レポート 2004年に六本木ヒルズで行なわれた大会の様子
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