20周年を迎えた国民的RPG

ファイナルファンタジー20周年の図
20年間も愛され続け、売れ続けるゲームということですから、本当に素晴らしい記念の年ですね
ゲームをやる人で知らない人はいないほど有名な代表的RPG、ファイナルファンタジーシリーズが、今年で誕生20周年を迎えます。発売元のスクウェア・エニックスでは20周年を記念して、初代ファイナルファンタジーと、ファイナルファンタジー2の2作品をPSPでリメイクしたり、携帯電話用サイトのファイナルファンタジー モバイルで20周年特設ページとしてHISTORY OF FINAL FANTASYを公開したりと、様々な企画で盛り上げています。

今回はその20周年を記念して、ファミコン時代に生まれた初代ファイナルファンタジーから、PLAYSTATION3で発売が決定しているファイナルファンタジー13まで、その軌跡を追っていきたいと思います。

ファミコン時代 新作RPGのひとつとして誕生

初代ファイナルファンタジーの図
今から考えればとても簡素ですが、当時は左右で対峙する戦闘画面が実に斬新でした
初代ファイナルファンタジーは、1987年12月18日にファミコン用ソフトとして生まれました。その約1年半前、1986年5月27日に家庭用ゲーム機初のRPG、ドラゴンクエストが発売されたばかりで、まだRPGというジャンル自体が主流になる前のことでした。

今のように押しも押されもせぬビックタイトルという扱いではなく、ドラゴンクエストの亜流のような見方をする人もいた時代です。しかし、プレイヤーキャラクターと敵キャラが画面上で相対して戦う様子がわかるサイドビューのグラフィックや、4人で組めるパーティー、戦士や黒魔術師といった職業を選べるジョブシステムなど、どれも当時としては斬新で新しい要素に多くのユーザーが賞賛を送りました。

経営的に厳しかった当時のスクウェアは、このヒットに勝機を見出し続編の開発を決定しました。初代よりもさらに斬新なシステムを採用し、レベル制を廃止したファイナルファンタジー2、ジョブチェンジシステムの基礎を築き、ファイナルファンタジーの最も特徴的な部分のひとつと言える召喚獣を初めて登場させたファイナルファンタジー3と次々に展開しました。こうしてファイナルファンタジーはファミコン時代にシリーズにおけるゲームの核を作り上げ、ファンを作り、ブランドを確立させていったのです。

【関連サイト】
ファイナルファンタジーシリーズのリメイクはこちら
ファイナルファンタジー20周年
FINALFANTASY3

次は、成熟し、そして進化していったスーパーファミコン、Playstation時代を振り返ってみましょう。

スーパーファミコン時代 成熟の課程

1991年7月19日、対応ハードをスーパーファミコンに移してファイナルファンタジー4が発売されました。ファミコンの頃からハードの性能が向上したこともあり、ファイナルファンタジーシリーズの持つ高精彩なグラフィックと映画的でドラマチックなストーリ展開という武器強く打ち出すことに成功したタイトルです。

さらに、3のジョブチェンジシステムを進化させ、未だにファイナルファンタジーシリーズ屈指のゲームシステムを搭載していると呼び声の高いファイナルファンタジー5、そしてスーパーファミコン後期にはハード性能の限界まで引き出したとさえ言われる高い完成度のファイナルファンタジー6を発売します。作品のクオリティ、人気ともに、RPGの最高峰と呼ばれる地位を獲得しました。

【関連サイト】
ファイナルファンタジーシリーズのリメイクはこちら
FINAL FANTASY 4
FINAL FANTASY 5 ADVANCE
FINAL FANTASY 6 ADVANCE

PS時代 大進化

ファイナルファンタジー7の図
CGムービーで表現されるイベントシーンでは、多くのユーザーが圧倒され、手に汗握りました
スーパーファミコン時代の終焉と共に、ゲーム業界では3大ハードが市場を争う戦国の時代に突入します。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)の初代Playstation(以下PS)、セガのセガサターン、そして任天堂のNintendo64が三つ巴になってシェアを争っていたのです。その戦いに終止符を打ったのが、ファイナルファンタジー7です。

今まで任天堂ハードでリリースしていた流れを断ち切って、SCEのPSで開発されたそのグラフィックたるや、文字通り見たことも無い新しい映像表現でした。ポリゴンの採用により自由に歩きまわれる3D空間、大迫力の演出で登場する召喚獣、要所要所で挟まれるムービーシーンでは息を呑みました。

それまで拮抗していたハードの市場争いはファイナルファンタジー7の登場により一気に流れがPSに傾き、その後10年以上に渡る据え置きゲーム機のトップシェアをSCEにもたらします。

PS時代では本編以外の展開も積極的に行うようになります。本編では乗り物として登場する黄色い鳥のような動物のキャラクター、チョコボを主人公にしたチョコボの不思議なダンジョンやチョコボレーシングなどのチョコボシリーズ。また、ファイナルファンタジーの世界観を継承したシミュレーションRPGのファイナルファンタジータクティクスなど、RPG以外のジャンルにもファイナルファンタジーブランドのソフトを展開していったのです。

今日のファイナルファンタジーのように、本編のみならずそのブランドを有効活用して様々なジャンルに飛び出していくという方向性は、この頃築かれたものと言えるでしょう。もちろん本編もファイナルファンタジー8、ファイナルファンタジー9とリリースされ、常に最新の映像表現を追及するゲームタイトルとして、その地位を確実なものにしていきました。

磐石の地位を築いてきたファイナルファンタジー。Playstation2では、さらなる試みに挑みます。

PS2時代 新分野開拓

Playstation2(以下PS2)時代になると、その勢いはさらに拡大し、ハードの枠、あるいはゲームという枠も超えてブランドを発展させていくようになります。

まずはPS2を大きく牽引したファイナルファンタジー10。この作品は単体ではとどまらず、その素材やゲームシステムを流用して作られたファイナルファンタジー10-2が続いてリリースされました。圧倒的作業量によって作られる映像についてまわる、開発費高騰という問題について解決策を見出すべく、ひとつのゲームエンジンを使いまわす手法を初めてファイナルファンタジーが採用した作品です。

そして、ファイナルファンタジー11ではオンラインゲームに進出します。PS2をオンラインに接続し、何千人という人と同時にファイナルファンタジーの世界で冒険ができる、MMORPGというジャンルへの挑戦を試みます。ファイナルファンタジーシリーズはもちろん、今まで家庭用ゲーム機では存在しなかった未知のジャンルでありながら、50万人以上の会員を獲得し、現在もサービスが継続しています。

挑戦はまだまだとまりません、PS2以外にも様々なハード、媒体へ進出し始めます。ゲームボーイアドバンスにはシミュレーションRPGのファイナルファンタジータクティクスアドバンス、ニンテンドーゲームキューブにはアクションRPGのファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルが発売。既存のゲーム業界の枠から離れ、携帯電話専用のネットワークRPGとしてリリースされたビフォアクライシス‐ファイナルファンタジー7‐。ゲームではなく映像作品として作られた映画ファイナルファンタジーやファイナルファンタジー7アドベントチルドレンなど、ありとあらゆる方向性を模索、実現していくようになりました。

そして、PS2時代の最後には2006年3月16日に本編であるファイナルファンタジー12が発売され、次はいよいよ次世代機へ突入することになるわけです。

ファイナルファンタジーの未来

ファイナルファンタジー13の図
ハイビジョンで登場するであろう次世代のファイナルファンタジーが、また、新しい映像表現を切り開いていくのでしょうか
はじめは1本の新作RPGでした。それが今では実に大きな広がりを見せています。PLAYSTATION3で発売が予定されているファイナルファンタジー13とファイナルファンタジーヴェルサス13は、今までのように、最先端の映像表現を見せ付けてくれることでしょう。また、ファイナルファンタジー13シリーズとして、モバイル専用ゲームのファイナルファンタジーアギト13も開発されています。

また、任天堂ハードでは、ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルの続編が予定されています。ニンテンドーDS用にファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト、Wii用にはファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラーが共に2007年発売予定です。

PSP用には対戦アクションゲームの、デシディア ファイナルファンタジーがリリースされる予定で、全てのハードをファイナルファンタジーで網羅するといった様相を呈してきています。20周年を迎えて大いに盛り上がるファイナルファンタジー、次はどんな挑戦を見せてくれるのか、大いに期待したいですね。

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