Wi-Fiって知ってる?

離れててもWi-Fiでゲームの図
離れた場所にいても、Wi-Fiコネクションがあれば、一緒にゲームを楽しむことができます
オンラインゲームと言うのをみなさんはしたことがありますでしょうか。インターネット回線を通じて友達や知らない人と対戦などで一緒に遊ぶことができるゲームのことです。今回は、任天堂がニンテンドーDS(以下DS)やWiiで提供するオンラインゲームのサービス、ニンテンドーWi-Fiコネクション(以下Wi-Fiコネクション)についてお話したいと思っています。Wi-Fiっていったい何? どうやったらサービスを利用できるの? そういった疑問を一気に解決しちゃいましょう。

Wi-Fiコネクションとは、先述の通り任天堂が提供するオンラインゲームのサービスなのですが、そもそもWi-Fiってなんでしょう? インターネットなどをする際にケーブルを繋がないで無線でデータのやり取りをする仕組みを無線LANといいますが、米国にWi-Fi Allianceという無線LANの業界団体があります。そのWi-Fi Allianceが認定する無線LANの規格をWi-Fiといいます。つまりWi-Fiと認定された無線LAN機器同士は同じ規格なので接続できますよ、というものなんですね。ちなみにWi-FiというのはWired Fidelityという言葉から来ています。Wiredというのは無線のことですね。そしてFidelityはきまりなどを厳格に守るというような意味をもちます。

Wi-Fiというものを任天堂独自の何かだと思っている人がたまにいますが、実はWi-Fiそのものは任天堂と直接関係はないんですね。ただ、DSであるとかWiiに搭載されている無線LANのデバイスがWi-Fiの認定を受けているんです。それで任天堂が自らのオンラインサービスにWi-Fiコネクションと名前をつけているということなんです。ですから、Wi-FiというとなんだかDSの印象が強いのですが、実はソニーコンピュータエンタテインメントが発売しているニンテンドーDSのライバルとも言える携帯ゲーム機のPSPに搭載されている無線LANデバイスもWi-Fiだったりします。Wi-Fiというのはとても普及している無線LAN規格なんです。

この規格を使って、例えばマリオカートDSで離れた友達とオンラインで対戦する、おいでよどうぶつの森で誰かの村に遊びに行く、ポケットモンスターダイアモンド・パールでポケモンを交換するといったことができるのがWi-Fiコネクションなわけです。

【関連サイト】
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応ソフト一覧

次はWi-Fiコネクションを利用する為にはどんな準備が必要なのかについて、お話したいと思います。

ニンテンドーDSとソフトがあれば体験できる

WiFiステーションの図
Wi-Fiステーションにいけば、誰でもWi-Fiコネクションを楽しむことができます。自分でインターネット環境を整えられないお子さんにはピッタリですね
DSと対応ソフトをもっている人であれば、何の準備もしなくてもWi-Fiコネクションを体験することが可能です。任天堂はWi-Fiステーションと言うWi-Fiコネクションを利用する為の中継地点を全国の量販店や玩具店、ゲームショップに展開していまして、ここにDSを持っていけば自分では何も用意せずにWi-Fiコネクションを体験することができます。

【関連サイト】
DSステーション設置店

何も用意せずに体験する方法がもうひとつ、フリースポットというものがあります。無料の無線LANのアクセスポイントです。多くはホテルであるとか、飲食店など集客することで利益を得る施設でサービスとして提供される場合が多いですね。前項でお話したとおりWi-Fiというのは非常にメジャーな無線LAN規格なので、こういう場所でもほとんどの場所でDSをオンラインに繋げてWi-Fiコネクションを体験することが可能です。

【関連サイト】
FREESPOT・無線LANスポット満載サイト

お家でWi-Fiコネクションを楽しむ為には?

まず大前提としてブロードバンドインターネット環境が必要になります。ブロードバンドというのは日本語訳すると広帯域、ここでは高速で通信できるインターネット回線のことを指しまして、ADSLや光回線、あるいはケーブルテレビなどを使ってインターネットができる環境を言います。反対に狭帯域の意味を持つナローバンド、電話回線やISDNを使ってインターネットをする環境ですね、こちらではWi-Fiコネクションを楽しむことはできません。また、ブロードバンドを使っている場合でも必ずしも接続できるとは限りません。まずはプロバイダに問い合わせたり、任天堂の公式Webサイトで接続チェックをすることをオススメします。

【関連サイト】
ニンテンドーWi-Fiコネクション

その次に重要なのは無線LANであるかどうか。インターネットをする際にパソコンとモデムをLANケーブルと呼ばれるケーブルで繋いでいるか、それともパソコンとは何も繋がずに無線で行っているかということになります。ブロードバンドインターネット環境があり、尚且つ無線LANであるなら、ほとんどの場合は設定するだけでWi-Fiコネクションを楽しむことができます。

もしも使っている環境が無線LANで無いという場合には2通りの方法がありますが、どちらも機器を買い足す必要があります。ひとつは、無線LANを導入するという方法。既にブロードバンドインターネット環境があれば、無線LANのアクセスポイントを買い足すなどすることによって無線LANを導入することができます。しかし、これにはどうしてもインターネットに関する多少の知識が必要になりますね。具体的に何を買い足してどういう設定をすればいいかというのはそれぞれのインターネットを接続している環境によって大きく異なってしまいます。

そしてもうひとつの方法、ニンテンドーWi-FiUSBコネクタを買う方法です。これはインターネットに繋がっているパソコンのUSBに挿して、パソコンをWi-Fiコネクションのアクセスポイントにするというものです。ここで注意しなくてはいけないのは使っているパソコンのOSです。WindowsとかMacといったパソコンのオペレーションシステムのことですね。このニンテンドーWi-FiUSBコネクタはWindowsXPにしか対応していません。ですから、OSがWindowsXP以前のものであったり、Windows以外のOSをである場合には使うことができないので注意が必要です。これは任天堂の公式ホームページや、ゲームを売っている家電量販店、ゲームショップなどで購入することができます。

【関連サイト】
ニンテンドーWi-FiUSBコネクタ

最後に、任天堂が提案するオンラインゲーム戦略について、考えてみたいと思います。

かんたん あんしん 無料

子供でも安心の図
お子さんにも安心してゲームを与えることができるよう、お金がかからない、知ってる人とだけ通信できるという仕組みを作っているんです。
Wi-Fiコネクションで任天堂が掲げるキャッチコピーはかんたん、あんしん、無料です。オインラインゲームというのは、インターネットの知識が必要だったり、毎月お金をゲームメーカーに支払わないとサービスを利用できなかったりという風に、とても敷居が高いものでした。また、顔も知らない人と一緒にゲームをすることが多々ありますので、どうしてもコミュニケーション上のトラブルというものが起きます。実際いまでもオンラインゲームを楽しんでいる多くの人はいわゆるコアゲーマーと呼ばれるゲームにお金と時間を大量につぎ込む人たちが主流だと思います。

任天堂は自社でオンラインゲームのサービスをするにあたって、そういったネックになる部分、つまり設定などが難しいということ、コミュニケーションのトラブルが起こりやすいということ、そしてお金がかかるということ、これらの問題点を逆手にとってアピールすることを考えたんですね。そこで、かんたん、あんしん、無料なわけです。

実は、単純にオンラインゲームのサービスのクオリティという話をすれば、マイクロソフト(以下MS)のXBOX360の方が遥かに充実しています。XBOX360の持つXBOXLiveというオンラインサービスは、既に自宅にいながらにしてたくさんのゲーム動画や体験版をダウンロードすることができますし、友達がオンライン中であるのか、今どんなゲームをしているかなどがすぐに分かる仕組みになっていていて、メッセージやボイスチャットなどで簡単に今遊んでいるオンラインゲームに誘うようなこともできます。

MSの戦略というのは充実したオンラインゲームのコンテンツを用意し、できる限りたくさんのユーザーの情報をオンラインにのせて、ユーザーのコミュニケーションを密にする仕組みをたくさん作るというものです。家庭用ゲーム機史上これほど充実したオンラインサービスはないと言えるほどのものですが、中にはお金がかかるものもありますし、自分の情報も自己責任で気をつけて管理しなければならない部分が多く、コアユーザーをとても強く意識したつくりになっています。

一方任天堂が意識したのは、ライトユーザー、あるいは子供層です。先述した通り、Wi-FiコネクションというのはDSとソフトさえ持っていれば自宅にインターネット環境が無い人でも体験することができます。また、多くのソフトは不特定多数とゲームを遊ぶ仕組みの他に、フレンドコードと呼ばれる12桁の数字を交換した人とだけ遊ぶことができる仕組みを使っています。おいでよどうぶつの森のように、ユーザーのコミュニケーションが密になるソフトに関してはフレンドコードを交換した相手としか遊べないような、あえて閉鎖的で、その分安全な環境を用意している場合もあります。そして、任天堂のソフトに関しては全てのサービスが無料です。これは、Wi-Fiコネクションというサービスの位置付けを広告宣伝とし、そこで費用を回収するのではなく、無料のサービスによってゲームソフトをより多く買って貰うというビジネスモデルを採用してることによります。

子供達に人気があり、今までゲームをしなかった層を開拓してきた任天堂と、もともとパソコンのソフト開発をしていて、オンラインサービスに関しては一日の長であり、コアユーザーに強いゲームコンテンツを多く持つMS、それぞれの狙っている顧客層や戦略によって提供するオンラインゲームのサービスにも思想がはっきりと現れています。これらのオンラインサービスがこれからどう受け入れられ、発展していくのか、それはゲーム業界全体の方向性にも関わってくるのかもしれません。

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