懐かしくもあり、新鮮でもある夏休み
夏休みを目前にして、頻繁にCMがオンエアされている『ぼくのなつやすみ2』。印象的なCMなので「どんなゲームなんだろう」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

このゲーム、現在30歳前後の人には懐かしく感じるでしょうし、現役の学生さんなら実生活ではない「もうひとつのなつやすみ」を体験できることでしょう。

さて、学生のころは心待ちにしていた夏休み。もちろん夏じゃないと体験できない様々なイベントが待っている特別な長期休暇なわけですが、皆さんはどのような夏休みを体験されてきたでしょうか?

浴衣を着て夏祭りに行ったり近所の空き地で花火をしたり、海水浴、キャンプ、昆虫採集などで遊んだり、遊びすぎて手付かずの宿題を慌てて消化したりなど色々な思い出があることでしょう。かく言う僕もいつまでたっても宿題に手をつけず、出校日あたりになってようやく自分の置かれている状況を把握するというのが毎年お決まりのパターンでした。

さて、それでは『ぼくのなつやすみ2』でなつかしの夏休みを満喫することができるのでしょうか!? 今回はそれを考えてみましょう。


『ぼくのなつやすみ2』はこんなゲームだ



『ぼくのなつやすみ2』はヒットした前作『ぼくのなつやすみ』の続編です(『ぼくのなつやすみ』は去年の記事「夏休みにはこれで遊ぼう」でも取り上げています)。主人公「ボク」は、母が臨月を迎えたので伊豆半島の田舎町に住むおじの家に預けられることになった9歳の少年。彼の顔を見た瞬間にLionの薬用せっけんを思い起こしてしまいますが気にしないようにしましょう。

ボクは、田舎町の自然の中で昆虫採集や魚釣りを楽しみながら、都会では経験できない様々なことを経験していきます。

それはのんびりとした時間の流れだったり、人懐こい人々との出会いだったり、同年代の少年との虫相撲だったり、だんだんと上手になる素潜りだったりします。それでは、ボクといっしょに懐かしい一夏を過ごしてみることにしましょう。

ゲームかどうかという問題


ゲームを始める前に、クーラーを切ってみるのも面白いアプローチです。このゲームはほとんどBGMというものがなく、ゲーム中は虫の鳴き声や波の音などしか聞こえません。この状態でクーラーを切ると本当に「暑苦しい」というほかない状況で、ある意味夏を満喫できます。蚊取り線香の匂いなども夏を体感するのにいいかもしれません。特にオススメしませんが。

BGMがない、というのがなかなか吹っ切れている感じがして好感が持てます。ゲームを進めても「ゲーム」というか「夏休みシミュレーター」というか、その辺のバランスが微妙です。



正直なところ、ゲームとしてみると『ぼくのなつやすみ2』はやや淡々としていてとっつきが悪い部分があります。ゲームを進める指針はあるのですが、基本的には何をしていてもOK。一日魚釣りをしていても、巣潜りに情熱を注いでもいいわけです。

つまり、夏休みの過ごし方はプレイヤーの手に委ねられているということです。


これは夏休みシミュレーターなんです


魚釣りや昆虫採集は反射神経を必要としないので、普段ゲームをしない人でも簡単に楽しむことができるでしょう。「ボク」は町の中を探検しながら、魚釣りや昆虫採集をしたり、気のいい近所の人々と話をしたりして過ごします。

ゲームというよりは「夏休みシミュレーター」と考えた方がしっくり来るんですね。自分の思い出と照らし合わせたり、自分が体験できなかった夏休みを経験したり。あるいはお父さんが息子に「お父さんの子供のころはこうやってクワガタを捕まえたもんだ」なんて教えてあげるのも面白いでしょう。

逆に息子からお父さんに、オオクワガタが一匹5000円~10000円などで売られていることを教えてあげると驚くかもしれません。


ホントに良くできてるんですケド


僕も夏休みを親戚の家で過ごし、ちょうど「ボク」のような生活をした経験があります。

規則正しく朝食を取り、晩御飯ももちろん家族全員揃ってから。ザリガニ釣りを教えてもらったり、ちょっとしたところを探検してみたり。そこは時間の流れがゆるやかで、大人たちがおおらかだったように思います。『ぼくのなつやすみ2』では、そんな思い出を振り返ることができました。

僕が面白いと思ったのは、周りの大人たちが子供である「ボク」に対して結構立ち入った話までしてしまうということです。自分は子供として夏休みを満喫したいのに、周りは聞いていないような事情まで話してしまいます。

このゲームは「夏休みのある小学生に戻りたい」という欲求をかなえてくれる素敵なソフトです。ですが、「ボク」の生活は意外とハードです。ひとつのことに打ち込んだり、大人の事情を垣間見たり。いけるところはたくさんありますし、時間の使い方は自分次第。

ひとつ言えることは、子供だって子供なりに精一杯で、毎日が大変なんだということです。このゲームはそんなことを教えてくれているのかもしれません。


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