冬の散歩は温まりながら歩きたい

冬こそ、散歩の季節である。
寒いからと外に出るのが、おっくうになっているのなら、
体を温める散歩というのは、どうだろう。
たとえば、ラーメンと銭湯である。
今回はできるだけ、安価にそして簡単に体を温めることにチャレンジしてみた。
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散歩の途中、銭湯に浸かり、冷えた体を温める。

そんなわけで、今回の散歩コースはその沿線に銭湯が多数ある池上線を選択。ラーメン&銭湯の体ポカポカ散歩をスタートすることにした。

東急池上線の雪が谷大塚をスタート!

オールアバウトプロデューサーのEくんと雪が谷大塚駅で待ち合わせをした。
天気はあいにく冬の雨。肌寒い。今回の散歩のテーマにピッタリだ。
さて、池上線といって思い出すのは、西島三重子が歌った「池上線」だ。
そのことをEくんに言うと、知らないとの答え。
たぶんこの歌を知ったのは、おおくぼ良太の「目蒲線物語」という歌がヒットしたころだったろうか。よく対比されてこの2曲がラジオなどで流れていた。
ちなみに東急目蒲線はもうない。
この「目蒲線物語」では、各路線が擬人化されており、たしか池上線は目蒲線の兄だったように記憶している。そして、ちょうどそのころ、僕もひんぱんに池上線を利用していた。
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雪が谷大塚駅を出る池上線蒲田行き。

1980年代、まだ時代が昭和だったころ、僕はよく池上線を利用していた。今は車両もきれいになったが、当時の池上線は古い車両であった。

雪が谷大塚駅近くの「葉月」

まずは、ラーメンで体を温めよう。駅前の中原街道を環八方向へ歩くとEくんオススメの店があった。
「葉月」という名前のラーメン店で、彼はすでに何度かきており、このところのお気に入りなのだそうだ。これはかなり期待できる。
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まだ開店前の「葉月」。とりあえず、店の前で待つ。

さすがに雨で、並んでいる人はいない。ただ、Eくんによれば、水曜日限定で「鶏そば」というメニューを出していて、その時はかなり並ぶようだ。えっ、だったら水曜日にくればよかったのに。。。
「まあ、いいじゃないですか。普通のラーメンもおいしいんですよ」
と言う。というわけで、張り切って並ぶ。
前回の西武新宿線ラーメン散歩と同様に、今回も一番乗りであった。
さて、そのラーメンであるが、これが実に驚愕の味であった!
さあ、次ページでは

池上線雪が谷大塚駅近くにある「葉月」というラーメン店に寄り、環八を池上方面へ。桜館という銭湯に浸かり、池上本門寺にお参りし、有名な本門寺あんぱんを買って帰る6.7kmのコース。


これが「葉月」の「徳らぁめん」だ

並んでいる間、Eくんは「ここの麺は自家製で、イタリアから取り寄せたデュラム小麦粉を使っているんですよ」と説明してくれた。
そう言われてもまったく想像がつかない。店の表に写真の出ていた「特らぁめん」にしてみる。
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なんとも姿がいい。「特らぁめん」1000円。

「当店の麺の量は300g」という貼り紙がある。「小盛り(麺半分)」が50円引きだった。うーん、迷うなぁ。でもとりあえず普通の300gにチャレンジしてみよう。というわけで、しばし待っていると、「特らぁめん」登場。ああ、なんとも姿がいい。ラーメンの世界にハンサムがあるなら、僕はこれを「ハンサムラーメン」と呼びたい。

この麺がもうたまらんです

見た目はいいが、味はどうだろう。スープをごくり。ああ、すごぉーい。魚介と動物のWスープなのだが、かなり強力。で、麺が実に歯ごたえがある。デュラム小麦がどうなのかわからないが、とにかく強力な太麺。う、うまい!
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この太い存在感のある麺がたまらない

噛み応えのあるチャーシューは独特の香りがある。旨い! そして、メンマがでかい! ひとくちでは食べられないぞぉ。実に男くさいラーメンだ。
しかもスープがなかなか冷めない。ずっと熱々である。冬なのに汗をダラダラかきながらラーメンを食べた。
実は最初、ラーメンに1000円ってどうよって思ったけど、その価値は十分すぎるくらいだ。

出汁(ダシ)あつ~つけめん~

隣にいるEくんを見れば、なるほど熱々の出汁(ダシ)の中に麺が入っているつけ麺である。なんだか贅沢だ。こっちもうまそー。
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出汁(ダシ)あつ~つけめん~850円

食べている最中はズルズル食べてしまったが、やはりあとから300gの量がずどーんときた。さあ、歩こう!
というわけで、我々は次は池上線の駅を「御嶽山御」「久が原」「千鳥町」と越え、池上にある「桜館」という銭湯をめざす。
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白山神社の梅

雨である。とにかく先を急ぎたい。本当なら、ダラダラと池上線の線路脇などを歩きたかったが、今回は急ぎ足で先へ進む。
環状八号線を南下。住居表示や交差点の名前が、池上線とダブる。
すなわち「御嶽山御」「久が原」「千鳥町」といった駅名とマンション、お店などの名前がかぶっているのである。これらの名前を次々と見つけて歩くのも散歩の楽しみのひとつである。
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白山神社の境内に咲いていた梅の木

雨に濡れた梅の木が美しい。先を急ごう。

桜館に到着!

このあたりの環八を東急池上線と東急多摩川線がもっとも接近している場所である。東急多摩川線の下丸子駅が見えてきた。このあたりから環八に別れを告げ、東側に入っていく。
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これが「桜館」。立派な銭湯である。

最近流行りのスーパー銭湯のような外観だが、れっきとした銭湯である。そのため、東京都の銭湯料金450円で入浴できる。

天然温泉・純養褐層泉

ここ「桜館」は銭湯料金で温泉が味わえるところである。広く、食事や休憩のスペースもあるが、普通に銭湯に入るだけなら、銭湯料金でOKだ。さっそく入ってみよう。
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黒い温泉、これが純養褐層泉だ。

浴槽は普通の透明なお湯と黒いお湯がある。黒いほうは岩風呂になっており、壁には「平成15年秋、東京都によって正式に使用認定を受けた新たな源泉に湯増し(水や湯で量を増やすこと)を一切行わない100%の天然温泉をそのまま湯槽に入れてあります」と書かれていた。いやぁ、いいお湯だ。体がポカポカ温まる。


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池上本門寺へ

桜館のお湯につかり、表へ出る。まだ雨が降っている。我々は、東急池上線の池上駅の前を通り過ぎ、池上本門寺へ向かう。
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長い石段をあがると仁王門がある。

池上という町はまさに本門寺の門前町である。歩いているだけでもいろいろなお店などがあり、楽しい。まずは石段を登っていく。

大堂にお参り

池上本門寺は広大である。大堂の先に本殿などがあるが、とりあえず、ここでお参り。ちょうど節分の豆まきのためだろう、櫓が組まれていた。
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一種独特な雰囲気のお寺である。

さて、お参りをすませ、Eくんが、「本門寺あんぱんを買いにいきましょう」と言う。
へえ、そういう名物があるのか、それは食べてみたい!

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本門寺あんぱん

我々は再び池上駅方面へ歩き、踏切を越えた。しばらく行くと、「池上名物 本門寺あんぱん」という看板が見える。さっそく中へ。店内はいい香りで満ちている。
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ずらりと並んだあんぱん!

地元のお客さんもたくさんいるが、遠くからきている人もいるようだ。
「まだ、買うのか。車で待ってるよ」
と男性客の声が聞こえた。言われた女性客を見れば、トレイに山のようにパンをのせている。
でも、気持ちわかるなぁ、きっと遠くからきているのだろう。
アンパンだけでもこしあんとつぶあんなど何種類かある。しかも、ここはカレーパンでも有名で、これも二種類ほどあった。

つぶこしセット

とにかくいろいろなパンがあるので、悩んだ。そんな僕のためにあるような「つぶこしセット」という2つのあんぱんがセットになっているものがあった。これが260円。それから揚げたての札があった「本門寺カレー」というカレーパン、75円のを2個買った。レジ横に「油で揚げない辛口本門寺カレー」というのがあってそちらにすればよかったと思ったが、面倒なのでまた今度にしようと思った。レジに行くと、てきぱきしたお姉さんが、「焼きたてがありますから」とアンパン2個をアツアツのものに取り替えてくれた。
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つぶこしセット 260円

冷えかかった体にアツアツのパンをかかえ、ホームで食べた。再び体が温かくなる。池上線がやってきた。暖房がきいた、池上線は暖かい。そういえば、昔の池上線は暖房も冷房もなかったと記憶している。
それにしてもラーメン、銭湯、アンパンにカレーパンと体ぬくぬくを堪能しまくりの散歩であった。



【関連サイト】
西島三重子公式ウェブサイト
葉月 - [食べログ]
桜館
日蓮宗大本山 池上本門寺 公式サイト
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