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オーリー・エアーができれば、今よりもっとトリックの幅が広がります!
「ワンメイク道場」は、「ワンメイクでもっとカッコよく飛びたい!」というやる気満々な人のためのお役立ちハウトゥーです。

前回のフロントサイド180に続くスピントリックの第2回目は、スノーボーダーなら誰もが憧れる人気トリックの1つ、「バックサイド180」です。B180は、フロントサイドとは逆回転、つまり後方へ振り向くようにボードを半回転させるトリックです。

バックサイドもフロントサイドと同様に、まずは180がスピンの基本になります。安定した180が出来るようになるには、どちらもしつこいくらいの反復練習が必要になりますので、F180とB180を気分に応じながら、またフリーランの中では地形に合わせながら、並行して練習していくといいでしょう。

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南雲武仁(ナグモタケヒト)
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今回も取材に協力頂いた新潟県湯沢町にある「湯沢パークスキー場」のすぐ脇に住んでいて、ガイドの所属するスノーボードチーム「黒羊(クロヒツジ)」のメンバーでもある「南雲武仁(ナグモタケヒト)」くんに手伝ってもらって、そのコツを伝授していきます。

それではさっそく始めましょう!


B180に必要な3つのスキル

これは前回紹介した「フロントサイド180に必要な3つのスキル」とまったく同じです。おさらいしておきましょう。

  1. オーリー・エアー
    スピントリックの基本はオーリー・エアーになります。キッカーでの「抜け」をコントロールするために必要不可欠です。

  2. グランドトリックB180
    バックサイド方向へボードを180回す動作、感覚を事前に養います。グランドで出来なければ、当然ワンメイクでもできません。

  3. フェイキーライディング
    フェイキーでのランディングはメインスタンスよりも数倍難しい。メイク率を上げるためには、フェイキーライディングを鍛える他ありません。

それぞれのスキルが充分に備わっていれば、ワンメイクでのB180はすぐに出来るようになります。逆に、中々メイクできないという人は、これらのスキルの何かが足りないはずです。自分のスキルを今一度確認してみましょう!

実際にやってみよう!

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バックサイド180
「バックサイド180」は、F180と同様にスピントリックの基本中の基本となるトリックですので、しっかりとスピンをコントロールできるまで、繰り返し練習しましょう。すべてがコントロールされたメローなB180を手に入れると、自然とその先へ続く新しい扉が開きます。

それでは実際にやってみます。

>>次ページは「バックサイド180」を紹介!>>

バックサイド180

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イメトレが完了したら、リラックスして、いざアプローチ!
1、まずはイメージでB180をメイクする!
アプローチに入る前に、まずはイメトレ(イメージトレーニング)をしましょう。想像力をフルに使って、アプローチから抜け、空中、ランディングまでしっかりと頭の中でイメージします。

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できるだけ早くスピード調節を終わらせます
2、アプローチはオーリー・エアーと同じ
アプローチはオーリー・エアーと同じでオッケーです。フロントサイド、バックサイド共に、180ではそれ程大きな先行動作は必要ないので、アプローチではあまりスピンのことを意識せず、まずはオーリー・エアーと同じようにリップからバランス良く、キレイに抜けることに集中しましょう。

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スピンを意識せず、まずはリップからキレイに飛び出すことに集中する


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オーリーの準備と同時に、上半身の先行が始まっている点に注目!
3、上半身の先行動作の開始
リップに合わせてオーリーの動作を開始します。また同時に、ボードをバックサイド方向へ半回転させるために必要な上半身の先行動作も開始します。右の写真を見ると、オーリー・エアーに比べて、前肩が少しですが閉じているのがわかりますね。

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勇気を持って目線を進行方向から離しましょう!
4、目線を進行方向から離し、前腕を閉じるようにリップを抜ける
バックサイド180の先行動作で大切なのは、「目線の動き」です。リップを抜ける瞬間、目線が進行方向を見ているようでは、ボードは回りきりません。右の写真を見ると、顔が下を向いているのがわかりますが、目線を進行方向から離し、回転方向へと送くっているのです。

また目線の移動と同時に、前腕をバックサイド方向へ閉じながらオーリーの動作をしていきます。進行方向に少し開いていた肩が、抜ける瞬間には先行動作により真横を向いているのがポイントです。

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いつものオーリーの動作に、しっかりと上半身の先行動作が加わっています
5、空中に飛び出す
右の写真は、「空中に飛び出した瞬間」の理想の形です。ボード(下半身)は真っ直ぐでいつものオーリー・エアーと変わりませんが、上半身はしっかりとバックサイド方向に回転していくための先行動作が加わっています。


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先行させた上半身についてボードが回りながら上がってきます
6、ボードが自然と回りだす
オーリーと上半身の先行動作のタイミング合っていれば、ボードは後ろを向いた上半身のあとをついて、自然と回りながら上がってきます。

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膝を上半身に引き寄せることで、ボードがさらに回っていきます
7、上半身に膝を引き寄せる
オーリーによりボードが回りながら上がってくるのを感じつつ、さらに意識的に両足を上半身に引き寄せます。すでに上半身は後ろを向いていて、それに合わせて膝を寄せるので、ボードはさらに回っていきます。

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ここがエアーのピーク。前肩と後肩がしっかりと並行になっていますね。
8、エアーの上りで90度、下りで90度回すイメージを持つ
フロントサイド180と同じように、リップを抜けてからエアーのピークまでの「上り」でボードを90度回し、ピークから着地までの「下り」で残りの90度を回すイメージでトライしましょう。

その際のポイントは、「エアーのピークまでに前肩と後肩を入れかえる」ことです。リップを抜ける瞬間の先行動作により、エアーのピークまでに前肩と後肩が並行(バックサイドの場合、真後ろを向いた状態)、もしくは後肩が前に出ていないと、残りの90度を回すことができなくなってしまいます。F180が回りきれない人は、この肩の入れかえができていないはずなので、1度チェックしてみましょう。


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ランディングに合わせて、ボードを回しながら下ろしていきます
9、ランディングに合わせて残りの90度を回していく
エアーのピークを過ぎたら、あとはランディングに向けて、残りの90度を回しながら下ろしていきます。ピークまでに上記の肩の入れかえができていれば、スムースにボードを回していくことができるでしょう。逆に、肩が入れかわっていないと、ボードが回りきらず90度のまま下りてしまったり、空中で無理やり上体をひねってボードを回していくようになります。

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目線を止めて、上半身が回りすぎるのを我慢!
10、下りでは目線を止めて、肩が回りすぎないように我慢!
空中では、膝を上半身に引き寄せる「反動」や、先行動作の「勢い」により、上半身はボードと一緒にドンドン回ろうとします。しかし、上半身がこれ以上回ってしまうと、ランディングした瞬間にさらにボードが180度回ってしまうなど、キレイにランディングすることができません。なので、エアーのピークを過ぎたら、目線を回転方向に送るのを止めて、上半身が回りすぎないように我慢することが大切になります。

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エアーのピークからは、上半身がほとんど動いていないことを確認しましょう
エアーのピーク以降は、上半身は後ろを向いたまま、ボードだけを回しながら下ろしているのがわかりますね。

また気づいているかもしれませんが、バックサイド180では、ランディングの際、上半身が進行方向を向いていないので、着地点を確認することができません。ランディングに向け「感覚」でボードを下ろしていくのですが、この感覚的なランディングこそが、B180の難しさであり、気持ち良さでもあります。ブラインド着地を楽しみましょう!

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フェイキーでも両足でしっかりとランディング
11、フェイキーでランディング
ランディングはフェイキーなうえ、ブラインド着地になります。フェイキーライディングのスキルが問われる瞬間ですね。

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膝を柔らかく使って衝撃を吸収しましょう


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しっかりと踏ん張った後、ゆっくりと振り向きます
11、ボードが安定したら、ゆっくりと振り向く
しっかりとランディングを踏ん張り、ボードが安定したら、ゆっくりと進行方向へ振り向きます。ここで焦って勢いよく振り向こうとすると、ボードがさらに回ってしまいますので、最後まで気を抜かないように!

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スタイル全開のB180を目指しましょう!
11、バックサイド180をメイク!
ブラインド着地をメイクした時の気持ち良さに驚きつつも、クールに滑りさりましょう。喜びはリフトの上で噛み締めます(笑)


アドバイス

ワンメイクでB180をメイクしたい人は、まずはゲレンデにあるコブやギャップ、迂回路の落ち込み、コース脇の壁など、いろんな地形を使って、B180を練習しましょう。B180に必要な「先行動作の調節」や「ブラインド着地の感覚」は、とにかく回数を重ねないと体が覚えないので、いきなりワンメイクだけでそれらの感覚を養おうとすると、とても時間がかかります。まずはフリーランの中で、転がりつつも仲間と楽しみながらB180を繰り返して、少しずつその感覚を体に染みつけることが大切です。目標はあくまでワンメイク!でもトリックに必要なスキルはフリーランの中で鍛える!ドンドン滑りましょう!

では次回もお楽しみに!
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初・中級者向けのコースが多く、スノーボードパークも充実しているので、練習にはもってこいのゲレンデです。
【取材協力】
湯沢パークスキー場
http://www.park-resort.com/

新潟県南魚沼郡湯沢町小坂
(Yahoo!地図情報ではココ)
TEL : (025)787-4111

■電車でのアクセス
上越新幹線 越後湯沢駅から送迎バスで10分(東京駅から70分)
■車でのアクセス
関越自動車道 湯沢ICから約3,5?、車で8分(練馬ICから167?)
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