メタボ対策 1に運動、2に食事

ゆっくりなら誰でも走れます
ゆっくりなら誰でも走れます
新年度の健康診断が始まり、話題になっているのが新しい健診項目です。新年度から腹囲の測定が行われるようになりました。生活習慣病の増加によって急増中の医療費を抑制するためには、生活習慣病の元凶である脂肪をたっぷり蓄えた肥満者を減らす必要があり、その対象者であるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)等の該当者・予備群を洗い出すための検査です。検査の対象となるのは40歳~74歳の被保険者・被扶養者で、後述する基準を満たした対象者には、保健指導が義務づけられています。

メタボな対象者への指導の基本は「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後のクスリ」。まず運動が推奨されています。厚労省の資料には、さまざまな身体活動のエネルギー消費量が列挙されていますが、その中でエネルギー消費量が高い運動にはランニングやジョギングが連なっています。軽く走ってもけっこうな運動量があるということです。

健康増進は「国民の責務」!なんだ

健康増進法には第二条に(国民の責務)として「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない」とあります。健康増進に努めることは、自分や家族のためだけではなく国民の責任なんですね。義務で走るなんて考えたくないですけど、やっぱり自分のためになることですから、健康増進に努めることにしましょう。

というわけで、どんな走り方が責任を果たすことになるのか? おっと違った、どんな走り方がメタボ解消につながるのかご紹介します。

脂肪も限度を超えれば悪玉に

「メタボリック」の元々の意味は「代謝の」ということ、メタボリックシンドロームとかメタボリック症候群という言葉で使用されるときは、内臓脂肪症候群と訳されています。

人の体は、飢饉や出産に備えて脂肪を蓄える機能を発達させてきました。脂肪は持久走だけでなく免疫力や体温維持にも必要なものです。男性より女性のほうが体脂肪率が高いのは、出産にそなえて栄養を体に蓄えようとするからです。体脂肪率が極度に低下すると生理不順や無生理となります。

しかし、この脂肪も限度を超えれば悪玉。特に内臓脂肪が増えて脂肪の代謝異常を生じ、アディポサイトカイン分泌が異常になると、高血糖症、高血圧、脂質異常を引き起こし、そのまま放置していると脳卒中、心疾患、糖尿病合併症(人工透析、失明等)へと進みます。いずれも命にかかわったりやQOL(クオリティ オブ ライフ)の低下をもたらす病気です。これらはいずれも食生活を含めた生活習慣に原因が求められることが多いので、生活習慣病に含まれます。

今回のメタボ健診の目的は、多量の内臓脂肪が認められる段階の健康診断受診者に対する健康増進の指導を義務づけ、経過も報告させ実効を上げようというものです。そのため、年に一度の健診時だけでなく、誰もが指標にしやすい計測方法として腹囲の長さが取り入れられたということです。