「テニス初心者のための道具の選び方」の第2回目。第1回目ではラケットを選ぶコツについて。今回は、テニスシューズを選ぶコツです。初心者の方が、自分に合ったシューズを選ぶために必要ポイントを中心に解説していきます。

シューズ選びのポイント

テニスシューズ
この写真、本文を読んでからもう一度見直してみてください。きっと見ているポイントが変わります
■実際に履いてみる
自分の足に合うシューズを履くことは、気持ちよくテニスをするための基本。同じメーカー、同じ足囲(3Eなどの表示)、同じ足長(長さ)でも、形や長さが違うので、実際に履いてみる必要があります。

■機能を必要な順に並べる
予算に制限があるときは、シューズの様々な機能から自分に必要なものに対して順番をつけます。例えば、「激しい動きはしないが、膝に優しいものがほしい」といったケース。そういう時は、クッション性の機能にはお金をかける。激しい動きに必要なねじれの防止の機能にはお金をかけないという選択ができます。

■テニスショップの店員さんに聞く
まずテニスショップで店員さんに聞く前に、質問ポイントを把握していきましょう。自分自身の体の具合(動きの激しさ、膝や腰に痛みがないか)、よく使うテニスコートのサーフェス(コートの種類)、予算、足の長さ、足癖(偏平足、足首をひねりやすいかなど)です。以上のことを話して、きちんと耳を傾けてくれる店員さんからシューズを買うことをお勧めします。

その際、他店より値段が多少高くても必ず元は取れるはず。怪我を少しでも防止して、テニスのパフォーマンスにプラスになるシューズを選べることが最優先です。

実際に履いてみよう:シューズ選びは午後!

足のサイズは朝と夜では、変動があります。昼過ぎから夕方の足はむくんで大きくなります。人間の足は朝と夕方では、おおよそ0.5~1.0cmくらい大きさに差が出ると言われています。よって、シューズを購入は足が大きくなった午後にしましょう。

>>次のページで実際に履いたときの確認事項をチェック!>>


履いた時に確認するべきこと

■試し履きですること
両足、シューレース(靴紐)を結び、そして立つ。可能ならば少し歩く。実際に動くと足の形も静止している時と変化します。少し動いてみて、シューズの中であたるところがないかチェック。もし歩くことが許されない場合は、せめて片足に体重を乗せるなどして、足が広がった状態で確認してみてください。気が引けるという人は、以上のことを奨励しているテニスショップさんに行きましょう。そういうショップの方は、お客様に合った靴をぜひ使ってほしいという意識のレベルが高いはず。しかし、歩くのがOKというテニスショップはめったにない気もします……。

テニスシューズ足囲裏
ほぼ同じ幅で同じ形のソールですが
テニスシューズ足囲横1
こちらは甲が低い(足首部分がローカットですが、甲の高さを見てください)
テニスシューズ足囲横2
こちらは甲が高い(足首部分はミッドカット)
■甲部分
足と甲の間がゆるいと、マメが出来ることも。きついと血行が悪くなって疲れやすくなります。基本的にはシューレースで調節しますが、それでも合わない場合は、そのシューズは諦めましょう。なお中足部をしっかりと締め、前足部は多少ゆるくてもかまいません。   

■つま先部分
シューズを履いて立った時に足の指を動かして、自由に動くか確かめてください。1.0~1.5cmくらいの余裕は必要。親指や小指の付け根はきついと骨の異常を招いてしまうこともあるので注意してください。

■アーチ部分
アーチクッションが土踏まずとずれていると、アーチに摩擦が加わり、疲労を招く原因になります。マメができることもありえます。偏平足の人は、アーチクッションを外した方がいい場合も。ここは専門家の人と要相談です。

■かかと部分
かかとを浮かしてシューズが逃げてしまうようでは、着地する時に不安定になり危険。ワンサイズ小さいものを選ぶとよいでしょう。 かかとをくわえ込むようにフィットするのがベストです。なお、かかとの出っ張りが少なくシューズが脱げ易い人は、ミッドカットやハイカットをお勧めします。

>>次にシューズに隠された機能>>

シューズには、こんな機能がある!

テニスシューズねじれ防止
底の中央部には、適度で最適な方向へねじる工夫が詰まっている。メーカーや値段によってそのつくりは様々
■ねじれの防止
ねじれを防止するため、靴のソールの中央には硬い素材を用いています。値段の高いものほど、そのレベルが高いのが一般的。特に激しく動く人には、最優先の機能の一つ。

■軽さ
「自分はパワーがないから軽いシューズを」という人に。ただ軽いシューズを選んでいると思わぬ落とし穴があります。軽くするために足を守る機能やプレイを助ける機能が省かれているタイプも少なくありません。軽さのみに気をとられて健康を阻害する。そんなシューズ選びにならないようにするべきです。ただ、足にフィットしたシューズは、比較的軽く感じると思います。

■ローカットか、ミッドカットか
ローカットか、ミッドカットかで、捻挫の防止につながるとはあまりないと思います。私の経験(プレー経験&メーカーやショップからのヒアリング込み)からの推測です。ミッドカットの一番のメリットは靴が脱げない(ずれない)こと、それによる安定感から捻挫防止につながることはあります。ただ、ローカットで安定するものを選べれば、それはそれで構わないというのが個人的なレベルの感想です。

■クッション
膝の痛みがある人はここもポイント。吸収にすぐれているものを選びましょう。

テニスシューズかえり
現在、各メーカーのトップモデルのかえしは、最適なものがほとんど。写真のように指先から3分の1あたりで折れるシューズを選ぶ
■シューズのかえり
シューズがどこで曲がるかどれだけ曲がるかを確かめます。シューズのかかとの下とつま先を両手で持って、内側に軽く押してみます。どの位置で曲がっているかを確かめてみて下さい。かえりの位置はシューズの指先から3分の1あたりがベスト。真ん中あたりの位置で曲がったりしているのは失格。避けてください。怪我の元です。

テニスシューズサーフェス
同じの型のシューズでも、目的のサーフェスによってソールパターンは大きく変わる。同じに見える部分も溝の深さや大きさが違う
■コートサーフェス
テニスシューズには、オールコート用、ハードコート用(コンクリートコートですが、実際はいろいろ工夫が詰まった塗装がしてあります)、砂入り人工芝用、クレーコート用、カーペット用があります。初心者の方は、まずはオールコート用がオススメ。単純に何にでも対応しているからです。当然ですが、専用シューズにはそれだけの理由があります。

シューズ選びのまとめ

テニスシューズ
さあ、シューズ選びのポイントが見えてきましたか?
自分にあったシューズの選び方のポイント、頭に入りましたか? 右側の写真は、一番初めの写真と同じものです。このシューズを商品棚から手に取るとき、様々なチェックポイントが見えてくると思います。そして実際に触って、履いて、そして店員さんと話して確かめてください。自分自身に合うシューズが見つかれば、きっと上達もはやくなるはずです。



<関連リンク>
テニスシューズの選び方(テニス初心者のための道具の選び方第1回)
失敗しない!シューズ、ウエアの選び方

<取材協力>
プレイヤーズハウス村上功さん
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。